「音のある休日」#4
July 31st, 2009
デビッド・グリスマン / ホット・ドーグ
マンドリンといえばカントリーやブルーグラスなどでもおなじみの楽器。そんな固定観念を変えてしまった男がデビッド・グリスマン。数々のレコーディングに参加、次第にジャズやジャンゴ・ラインハルトなどに傾倒、即興演奏に適していたマンドリンに新たな魅力を加えた。
1979年に発売されたこのアルバムは、遂にビルボード誌ジャズ・チャートで堂々1位に輝くという快挙を成し遂げた。名手ステファン・グラッペリのバイオリンを始め、ギターやウッドベースといったアコースティックな楽器が醸し出す軽快なアンサンブルはハッピーそのもの。ジャンルはもちろん、時代を超えても聴き継がれる名盤である。
(西日本新聞 7月26日朝刊)
「音のある休日」#3
July 31st, 2009
リメンバー・リメンバー / リメンバー・リメンバー
ポスト・ロック(ロック以降)と呼ばれる音楽がある。「反体制」という”大きなテーマ”を掲げたロックが、あまりに巨大化、商業化した後を受け、主に80〜90年代以降に反動として現れた動きだ。
その中に、一見凡庸で”私的な物語”を紡ぎ出すような音楽が存在している。リメンバー・リメンバーと名乗るイギリスのユニット(実は一人らしい!)は、ギターと様々なサンプリング音を重ね
ながら、音響的でロマンティックなメロディーを生み出す。
反復される牧歌的なフレーズに身を任せ、ボンヤリと聞き流すのもイイ。でも、注意深く聞くと、実は繊細な批評性を合わせ持つ音楽でることが分かる。
(西日本新聞 7月12日朝刊)
「音のある休日」#2
July 31st, 2009
ジョルジオ・トマ /マイ・ヴォーカリーズ・ファン・フェア
「イタリアといえばカンツォーネ」とはいにしえの話。ジョルジオ・トゥマは南イタリアに住みながら、英語で端正なソフト・ロックを生み出した。今、世界中のポップスは確実にボーダーレス化している。
アントニオ・カルロス・ジョビンとブライアン・ウィルソンが好きだという彼らしく、アルバムはボサノバやうっとりするコーラスに彩られている。その上、60年代の艶笑イタリア映画のサントラのように甘酸っぱい哀愁が漂っているところがツボなのだ。やはり、出自は隠せないものと見た。しっかり練られたアレンジとさわやかな演奏に、耳の肥えたリスナーもハッピーな気分になってしまうこと請け合い。梅雨空も、まんざら悪くない気分だ。
(西日本新聞 6月28日朝刊)
「音のある休日」#1
July 31st, 2009
6月から西日本新聞の日曜版文化面で始まった「音のある休日」という小さなCD紹介コラムを、隔週で書かせていただいている。「週末にくつろいでもらうために、現在入手可能なCDを紹介する」という主旨で、ジャンルにこだわらなくていいという前提でお引き受けした。おかげで、またポップスをちゃんと聞いてみるきっかけになったと思う。よかったら読んでみてください。中にはorganで販売しているものもあります。

モッキー/サスカモォディ
ファイストやゴンザレス、ジェーン・バーキンなどの作品でも活躍するカナダ人ミュージシン、モッキー。60年代のソウルやジャズを思い起こさせるような新作は、ゆったりとしたメロウな演奏が主体だが、適度に混じる夢見がちなヴォイスやハミングも気持ちいい。トンガったクラブ系とは違い、どこかで聞いたことがあるような親密なメロディは、一人でぼんやり聞くのにもうってつけだ。
レコーディングはセルジュ・ゲンズブールも使っていたというパリのスタジオ。なるほど、時代を超えたかのようなヴィンテージ感が漂っているわけだ。長くつきあえそうな一枚である。
(6月14日、西日本新聞朝刊)
井上尚之のスリップウェア
July 31st, 2009
以前 mur mur に「小代焼リミックス」なんてタイトルでも紹介した、熊本県の小代焼、井上尚之さんが作るスリップウェアをウェブサイトでも販売開始しました。
彼の手でつくられる器は、以前それがスリップウェアと呼ばれることすら意識せずスポイトを使う作陶に面白さを覚えた、と話してくれる自身の奔放さが表れた、気持ちのよいものばかりです。みごとな手さばきの皿類、どうぞご覧ください。
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築26年
July 27th, 2009
記録的な大雨のおかげで、店内の3個所から雨漏り発生。まあ、たいしたことはなかったのだが、このビルも築26年だからそろそろガタがきてもおかしくない。そうそう、西日本新聞によると「日本時間学会」という新しい学会が山口で産声を上げたらしい。「時間とは何か、時間はいつ生まれたのか」などというむずかしい理論ばかりではなく、生物時計のメカニズム、文学や芸術に現れた時間、アキレスと亀 『速さ』とは何か、退職者の時間感覚、などという面白そうなトピックもある。もちろん「老い」も。そういえば、昨日S君がやってきて、ダン・ヒックスの来日時のインタヴィユーが載ったフリーペーパーを持ってきてくれた。1941年アーカンソー生まれのサンフランシスコ育ち、現在67才。一時はアル中だったが、見事復帰を果たした現役の言葉が載っていた。「そうだねえ、フィジカルなことでは歯や耳の衰えとか、疲れとか色々あるけど、基本的にはエンジョイしてるよ。普通はリタイアして家に閉じこもっている年齢だとは思うけど、まだまだやることはあるし、いい人生を送っていると思う」。新聞には、ギリシャの政治家の言葉としてこうも書いてあった。「時間こそ最も賢明な相談相手である」と。築26年なんて、まだまだ現役続行と願いたい。
モデルルーム#3303 リノベーション
July 23rd, 2009
以前mur murでも紹介していた、ENOUGHがリノベーションする高層マンション「アイランドタワー」のモデルルーム#3303が昨日完成しました。
地上33階のその部屋は、あまり奇をてらわず、集いの場としてのダイニングを中心に、使用する方に余地を残すレイアウトに仕上げました。
モデルルームは見学もできます。地上33階には、真夏とは思えない海風が吹き抜けてくれますよ。
<見学お問い合わせ先>
アイランドタワー・スカイクラブ・ギャラリー 0120-17-0683
Columnページ >> にその様子をアップしましたので、ご覧ください。
「地上33階、生活芸術部屋」
July 23rd, 2009
シックなカラーのエナメルウェア
July 19th, 2009
深いネイビー、ブラック、ホワイト、チョコレートブラウン。シックな色合いだからこそ、ホーローならではの艶やかさが、目に飛び込んできます。
アンティ・ヌルメスニエミのコーヒーポットや「COPCO」、「DANSK」のエナメルウェアが入荷しました。とてもよい風合いのものばかりです、ご覧ください。
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Alvar Aaltoの椅子
July 16th, 2009
アルヴァ・アアルトのダイニングチェア「No.69」には、これぞ「椅子!」という良さが凝縮されています。最低限に、そして簡潔にカーブする背面のプライウッドは思いのほか心地よいホールド感。今回の椅子はおそらく1940年代のものと思われます。他にもアアルトの椅子が入荷しました。商品ページへ >>