パリ、マラケシュ、ジュネーブ

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 今回のツアーはパリ、マラケシュ、ジュネーブの3個所。パリではシャルロット・ペリアンや、マシュー・マテゴ、ピエール・ガーリッシュなどフレンチ・モダンの家具や、60年代のアトリエコートなどフランスらしいエスプリに溢れたアイテムを買い付け、また、マラケシュでは絨毯やアフリカのファブリックなどクラフト感溢れる商品を見つけることができました。そして、スイスでは念願だったコルビュジェの「小さな家」を見学。おまけにモンブランを間近に体感することもできました。
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 パリではちょうど”Les Puces du Design”と呼ばれるイヴェントが開催中でした。フランス中から集まったユーズド・モダン家具屋さんがテント小屋で自慢の逸品を展示販売。顔見知りのディーラーさんもいて、近況を報告。家族連れでにぎわう光景に、ヨーロッパの人々の古い家具やデザインへの日常的な関心の高さを、あらためて認識しました。そうそう、クリニャンクールにあるマルシェ・ポールベールではフレンチ50’デザイナー、アラン・リシャールのエキシビジョンに遭遇。来年には、装飾美術館でフレンチ・モダンの回顧展も開かれる模様。北欧に続いて、知られざるフレンチ・デザインの扉が開かれそうです。

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 コルビュジェが住んでいたアパルトマンを初めて訪れることができました。写真ではおなじみだったけど、実際に見ると、自分らしく住むために様々な工夫をこらして徹底的に「住みこなす」姿勢に感激。巨匠というより、色んなジャンルを横断する多彩なアーティストだったことを知ることができ、なんだか身近に感じてしまいました。そして、スイスにある「小さな家」を見ることで、さらにその感を強くしました。故加藤和彦さんではありませんが「家をつくるなら、草の萌えるにおいのするカアペットをひきたいと思うのであります」、などと思ってしまいました。

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 モロッコは、ポール・ボウルズの「シェルタリング・スカイ」で、その不条理な世界に一方的な興味を抱いていただけなのですが、やはり赤土と真っ青な空のコントラストが強烈な異境でした。スークに迷い、グナワのリズムに陶酔する間もない3日間でしたが、貴重な体験だったと思います。
 そんな欲張りな旅のアレコレはブログ”murmur”にアップしていますので、ご覧になって下さい。また、買い付けてきた商品は店頭に並んでおります。ホームページにも順次掲載いたしますのでお楽しみに。