Archive for November, 2011

よしんば。

November 23rd, 2011

Img 3316 「その国の本当のところは、税金を払わなければわからない」と誰かが何かの本に書いていて、成る程と思った。たしかに行きずりの観光や、仕事とはいえ短期間滞在するだけでは、その国のことがわかるはずもない。でも訪れたからにはその国の印象の一つや二つ言いたくなってしまう。「何処何処は最高だったけど、カフェのギャルソンの態度はイマイチだったナー」etc.。もちろん僕も外国で税金を払っている。蚤の市を除けば、何かを買い求める度に物品税、何かを食する度にサービス税、たばこ税は言わずもがな。でも、ここで言われている税金は所得税や住民税だったり、そこに住んでいる人々が払う税金のことだろう。それに年金や健康保険などという、言ってみれば先々の保証を国家に付託した前払いの税金みたいなものだってある。確かに、行きずりの旅人はあずかり知らぬことなのだ。それらはすべて、その国に永住する意志を持ち、その国で保護される恩恵を期待することが前提になっているのだから。しかしである、よしんば、その国が気に入って永住権なり市民権を取りたいと思っても。それは至難の技でしょう。というか、そこまでしたくはアリマセヌ。行きずりの旅人で結構。いや、そうでありたいのです。

北欧アイテム

November 20th, 2011

Imgp6380最近入荷してきた、北欧アイテムはこちらからご覧頂けます。

ルーシー・リーのテーブルウェア

November 19th, 2011

Imgp6276シャープなのに柔らかい、不思議な佇まいで人を魅了するルーシー・リーのテーブルウェア類が入荷しました。ホームページでも紹介、ぜひご覧下さい。
価格はお問い合わせください。
Lucie Rie/ルーシー・リー >>

パリの居心地。

November 13th, 2011

 Img 3645アントワープに比べるとパリは大都会。人は忙しく、いたるところ喧噪だらけ。そんなことは分かっていてもやっぱり訪れてしまう。約束した椅子や棚を引き取るという大切な仕事もある。それに今回は知人が紹介してくれたゲストハウスで7日間過ごせるのだ。博物館やシネマテークへも行きたいし、たまにはメトロの暗闇ではなくバスに乗って晩秋のパリを味わってみたい。とはいえ、まずはYODEL5号『フランスやつれ』でインタヴューさせていただいた佐藤絵子さんの新しいギャラリーへ。ゲストハウスから歩いて5分、北マレの路地に面したところに<sometime Studio>が見つかった。
 Img 0013 その小さなスペースには絵子さんの世界がギュッと詰まっていた。ちょうどイラスト展が行われていたのだが、もうしわけない、もはや僕の目は椅子や陶器、本などに釘付け。はやる心を抑えつつ近況をうかがってみた。まずは3月の震災へのチャリティーとして、彼女が100人のアーテイストへ依頼したイヴェント”100 masques pour le Japon “。主にフランスで活躍するアーティスト100人にマスクを送って作品化してもらい、装飾美術館で展示し、最終的にはオークションを行い売り上げを寄付するというプロジェクトを9月にやったばかりとのこと。面識がなかった山本耀司さんも即座に賛同してくれたらしく、オークションの最高落札価格も彼の作品だったとのこと。といっても、どれも通常よりずっと低い200ユーロという最低落札価格からスタートし、1200ユーロで落札なのでかなり破格。利益優先ではないオークションなのである。もうひとつの絵子さんの話題は、12月15日に日本のピエ・ブックスから発売になる『パリの一番』という本。過去にパリのガイド本を出さないかというオファーはあったものの固辞してきた彼女が今回引き受けたのにはわけがある。「パリで一番細い路地」や「一番美しいパリが見える場所」など、あくまで彼女の視点がとらえたパリをソッと耳打ちするものになるはず。出版記念で来日の予定もあるらしく、福岡にもぜひ、と願う次第。
 Img 2655 肝心の買付では、パリ市内サン・ドニで行われた蚤の市がなかなか良かった。有名なヴァンブやクリニャンクールは最近さっぱりイイものが少なくなっていた矢先なので、久しぶりに時間を忘れて物探しをすることができた。観光客が少なく地元の人が多いということもあり、ここでは結構気前よく値引きをしてくれるおじさんもいて、蚤の市本来の醍醐味が味わえるということなのだろう。ただし英語ダメなひとがほとんどなので「ノー、フランセーズ」を連発しながら数字をやり取りするしかない。もっともっと買いたかったのだが、いかんせん荷物の重量リミットはとっくに超しているので重いものは涙をのんで我慢することに。

 Img 3342仕事の合間をぬって訪れたのは<Musée des Arts et Métiers(工芸・技術博物館)>。技術革新に対する人間の熱意と工夫が生み出した様々な道具が展示された館内には不思議な物体がそこかしこに。なかには蚤の市で見かけるようなモノがあったり、このカタチは誰それのオブジェにソックリだなー、と驚いたり、科学的好奇心がないボクは勝手に楽しんでしまった。カルチェラタンにある映画館では70年代J.P.ベルモンド主演の映画を観ようと思ったのだが、日にちが合わず断念。食事はほぼ毎日エスニック料理にトライ。パリには世界各国の食べ物屋があるのも嬉しい。レバノン・サンドイッチ、中国の火鍋、そしておなじみベトナムのフォー。日本食なしでも充分生きて行ける街なのである。

アントワープの居心地。

November 9th, 2011

 
Img 2443 アムステルダムのセントラルにある入り組んだ運河の向こうに虹を見た。今回の買付は悪くなさそうだ。案の定、列車で着いたアントワープは適度な大きさの街で、なによりも人の表情が柔らかい。予約していたホテルにチェックイン。値段の割にはシックな部屋だがトイレは共用である。さっそく歩いて5分とかからない広場でやっているオークションへ。といっても、近所のおじさんおばさんが参加して、不要になった日用品などを競りにかけるもの。なのでさっと見学して、僕らはアンティック・ショップが並ぶストリートへと急ぐ。やはりブロカントが多いが、アールデコからキッチュまで、さまざまな店が固まっているのでありがたい。ヨーロッパは空気が乾燥していて古いモノがイイ感じに残ることができるが、日本みたいに湿気が多いとボロボロになってなかなかいい状態では残らないのだろうか。なかには古いモノとそれ風に作った今モノが混在している店があるのもご時世なのか。
 そんな古色を帯びたモノ達がまるでレイヤードのように雑多に重なっているのだが、なかでも興味を惹かれたのは<The Old And The Beautiful」>という店。ここは主にスウェーデンの17世紀くらいの家具を扱っているちょっと異色な存在。長い間に幾層にも塗り重ねられた色を、店主が少しづつ剥離してほぼ生地の状態に戻した椅子やキャビネットが、イームズのアルミナム・チェアなどと不思議なマッチングをしている。ただし値段は相応に高い。僕は1940年代にファイルされた植物標本を20枚ほど買い求めた。図鑑などは時々見かけるのだが、本当の植物が丁寧なデータを添えて保存されているのは初めてだった。もちろん、色々な形の花や草を各々見事に配置した植物学者であろうその人の美意識が並々ならぬものだったからなのだ。
 Img 2340 一通り見終わってランチのために同じストリートにある<ra>というカフェへ。若い男子スタッフ達はいづれもアントワープらしく個性的なお洒落さん。立ち振る舞いからゲイと見た。フレッシュな季節のキノコとプリプリした食感の大麦サラダ、カボチャのパスタに白のビオワインが疲れた体に優しい。店の奥にはギャラリーがあり、ちょうどその時にはアントワープの若手のデザイナー達による服や雑貨のセールが行われていた。結局滞在中に昼夜合わせて4回訪れてしまうほど居心地の良い場所でした。
 翌日はホテルの前の広場で蚤の市。さっそく朝7時過ぎから出動して仕事開始。ガラスドームに入った骨の標本や、「コレ何に使うんだろう?」的道具やオブジェなどを買う。アフリカのマスクを売っているおじさんからはコンゴの敷き布を発見。以前から欲しかったものなので嬉しかったが値引きはなし。「パリではこの2倍はするよ」の言葉を信じてのことだ(確かに、その後クリニャンクールで見かけたがその通りだった)。どうしてこんなところにアフリカものが、と不思議に思う。ベルギーが昔コンゴを植民地にしていたことと関係があるのだろうか。
 Img 2387 そんなわけで、まずまずの成果をあげた僕らは、中世に貿易港として栄えたスヘレデ河岸にたたずみ、多分当時と変わらない茜色の夕日にため息を漏らしながら一服したのでありました。

イベント「アントワープとパリで見つけたもの。」

November 6th, 2011

1111.001-311/11(金)〜11/20(日) @organ  
13:00〜19:00 
(※月,火は定休日です)
来週から8日間、展示イベントを開催します!名付けて「アントワープとパリで見つけたもの。」
期間中は店内の一部スペースに、ヨーロッパから買い付けてきたばかりのアイテムがずらりと並び展示販売される予定。その様子は、まさにちょっとしたヨーロッパのブロカント。もちろん、フランスのモダンデザインアイテム、陶器やポスター、照明やペリアンのスツールなどもあります。まだ入荷したてのアイテムにまつわる小咄もおまけでついてくるかも。いつもとちょっと違うorganに遊びにきてください、お待ちしています。

イベント「小柳帝の音楽夜話#4」

November 3rd, 2011

Mikado 音楽画像4-1福岡でおなじみになりつつある音楽イベント@ペトロールブルー、「小柳帝の音楽夜話」が11月10日(木)に開催されます。
先日、鎌倉のカフェ・ヴィヴモン・ディモンシュで開催されたイベント、鈴木惣一朗氏(ワールドスタンダード)×小柳帝氏の「レコードを聴きまSHOW」も、ある意味この「〜音楽夜話」がきっかけだったとか。福岡で、音楽をこよなく愛して楽しむ人たちに、ぜひお届けしたいイベント第4弾です!
21:30からスタート。
今回はディープな時間にきっといい事がありますよ、と、どうやらワクワクおまけ付きみたい。お楽しみに! 詳しくはROVAページにて >>
※同日の20:00からはorganでROVA説明会も開催されますので、そちらもぜひ

ROVA福岡校説明会、第2回目を開催します

November 3rd, 2011

先に開催された、フランス語教室 ROVA 福岡校の説明会、都合のためにお越し頂けなかった方たちもいらっしゃったようで、11月中旬に第2回目の説明会を開催することになりました!
なお、新年度の授業は11月11日からスタートします、予めご了承ください。
日時は11月10日(木)の20:00〜21:00、オルガンにて
ROVAの公式ホームページに告知されていますのでぜひチェックを! ROVA >>

イベント「小柳帝の音楽夜話 #4」

November 3rd, 2011

Mikado 音楽画像42011.11.10.thu.
21:30-midnight @petrol blue
charge 500yen

5月からペトロール・ブルーさんでスタートした「小柳帝の音楽夜話」ですが、早いもので第4回を迎えることになりました。先日、鎌倉のカフェ・ヴィヴモン・ディモンシュさんで、ワールドスタンダードこと鈴木惣一朗氏と、「レコードを聴きまSHOW」というイヴェントを開催したのですが、ある意味、この「音楽夜話」がきっかけとなって行なったイヴェントで、福岡から出発して、東京方面でこうしたイヴェントに行き着いたかと思うと、感慨もひとしおです。そういう意味でも、一定の役割は果たしたかなと思うに到りましたので、「音楽夜話」は今回をもっていったん終了とさせて頂きます。これまでご愛顧頂き、本当にありがとうございました。もちろん、教授の「スコラ」や元春の「ザ・ソングライターズ」みたく、いずれ「シーズン2」ということもあるかもしれませんが、こればかりは、それを望む声がなければお話になりませんので、ぜひ、最終回となる今度の「音楽夜話」を盛り立てに、多くの方においで頂ければと思います。
 今回のテーマは、深まり行く秋に相応しく「映画音楽」です。ただし、シングル盤オンリーという縛りがある以上、いつものような英米のものをお聴き頂くのは、ちょっと難しくなってしまいます。本当は、大好きなヘフティやマンシーニなんかもガンガンかけたいのですが、自ずとヨーロッパのものが中心となることでしょう。逆に、これまで英米偏重のキライがありましたので、これはこれで楽しんで頂けると思います。とはいえ、フランスものは、いろいろなところで紹介していますので、今回はイタリアの映画音楽を中心にお届けする予定です。『黄金の七人』のサントラなんかが好きな方には、超オススメですよ。ちょっと手前味噌な言い方になりますが、イタリア・サントラの世界は小柳の独壇場といっても過言ではありませんので(要は、他所ではなかなか聴くことができないという意味です)、乞うご期待といったところです。今回もクラブDJではなくラジオのDJ(ディスクジョッキー)スタイルで、たっぷりと素敵な音楽とそれにまつわるお話をみなさんに聴いて頂ければと思います。
 あと、今回は、遅くまで残って頂けるお客様には、きっと何かいいことがありますよ、ということは声を大にして申し上げておきたいと思います。それが何なのかは、当日来てのお楽しみ、ということで。とにかく、可能な方は、翌日お休みを取られるなり何なりして、最後までいらっしゃることをお勧めします。
なお、今回は、諸般の事情により、イヴェントのスタートを21時半からとさせて頂きます。お店自体はもっと早い時間から営業されていますが、念のため先にお断りしておきます。
では、11/10(木)の夜、みなさんのお越しを楽しみにお待ちしております。小柳帝
ペトロールブルー 福岡市中央区中央区大名1-10-21 大名エイトビルll 5F