ENOUGHのプロダクト
ENOUGHオリジナルプロダクトの紹介を開始しました、まず第一段はベンチと壁付けケースのシリーズです。
こちらからご覧下さい。
クレール・エルジエールという女性歌手のCDを聴いている。2003年にピエール・バルーのサラヴァ・レーベルからデビューした彼女の最新作である。「パリ、愛の歌〜永遠のシャンソン名曲集」というフツーのタイトルだが、内容がとてもいい。アコーディオン、ピアノ、ギター、コントラバスだけをバックに歌われるおなじみの曲がとても新鮮に響く。エディット・ピアフなどの感情過多な歌唱に比べると、随分あっさりとしているところがミソなのだろう。とは言ってもシャンソンは詩が命。そのほとんどが一筋縄では行かない男と女の世界。ところが、当方まったくフランス語がわからない。勝手にアンニュイだのデカダンだのと想像するばかり。だからなのか、彼女みたいに語りかけるような歌い方のほうが心に響く。このアルバムに収録されている”Parlez-moid’amour(聞かせてよ愛の言葉を)”も、冒頭の”パーレモアー・ダムール〜”だけはいつでも口を突いて出るのだけれど、あとはやっぱり”ラララ〜”、となってしまう。今の季節、シャンゼリゼのマロニエも黄色に色づき、さぞやロマンティックなことだろう。パリがいかに変わろうとも、セーヌの岸辺を歩けば、やっぱり「パリの空の下セーヌは流れる」をハミングしてしまう人がいるに違いない。そう、やっぱりシャンソンにはハミングがよく似合う。ちなみに、プロデュースはこのアルバムでギターを弾いているドミニック・クラヴィクという人で、長年アンリ・サルヴァドールのバックを努めてきた人である。
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最近、といってもかれこれ2ヶ月くらいになるだろうか、ウチのすぐとなりのビルの軒先に露天の野菜屋が出現している。穫れたての地野菜や果物が駅前広場の向かいにあるひと坪ほどの場所に並べられ、道行くおばちゃん達が足を止めている。相次ぐ食品偽装もあってか、食の安全が気になるのはなにもおばちゃんに限ったことではないだろう。僕も、犬の散歩の帰りに立ち寄ってなにがしか買い求めることがある。不揃いな形のトマトや、もぎたてのナスを見ると、つい買いたくなるのだが、我が家の冷蔵庫に買い置きがあるのかどうか定かではないから、あきらめることが多い。ところが、果物となると、つい買ってしまう。もし買い置きがあっても、毎朝なにがしかの果物を食べるので構わないのである。酒を飲み過ぎた翌朝、ぼんやりした寝起きの頭に果物の水分と糖分がジワーっとしみ込んでゆくのは悪くないものだ。特に、今の季節は梨がいい。シャクシャクとした歯触りと、甘くたっぷりの果汁には抗しがたいものがある。梨なら何でもいいのだが、長十郎なら文句ナシだ。昔は、二十世紀に比べられると肩身が狭かったこのでっかくて無骨な梨だが、旨いのに当たると「これぞ、日本の梨」という感じでつい食べ過ぎてしまうほどだ。そして、何よりも安い。赤ん坊の頭くらいのが2個で300円である。旨くて、安くて、安全な食い物があるのは、気分がいいものだ。そういえば、昨晩久しぶりにビクトル・エリセの「エル・スール」をDVDで観た。本当は「マルメロの陽光」が観たかったのだが、レンタル店にはなかった。でも、あまりの素晴らしさに、おかげでしばらく寝付けなかった。それにしても、マルメロという果物は、一体どんな味がするのだろうか?見たところ、洋なしのような形をしているのだけれど・・・。
今年もROVAの新入生を迎える季節がやってきた。福岡校も早いもので10周年である。10年前といえばちょうどorganを始めた頃、つまりROVAと organはほぼ同い年ということになる。でも、考えてみると、主宰する小柳帝さんとはそれよりもずっと以前に知り合っている。僕がレコード店に勤めていたときに、高校生だった彼がしばしば立ち寄ってくれていたのだ。当時は80年代ニューウェイブまっただ中で、イギリスやヨーロッパから刺激的なインディペンデントのレコードが、それも毎月のように送られてきていた時代だった。仕入れを担当していた僕は、面白そうなレーベルやプロデューサーの名前を手がかりにして、手当たり次第にオーダーをしていたものだ。そんな中に、フランスのMIKADOと言う名前のユニットの7インチ盤があった。ジャポニズムでもあるまいが、とにかく変なフランス人だろう位の気持ちで試しに1枚だけオーダーした。聴いてみると、はかなげな女性ボーカルとエレ・ポップ・サウンドがとても新鮮で、すぐに自分のキープ棚に仕舞い込んでしまっていた。そんなある日、彼がやって来てカウンターにいた僕に言ったのである、「ミカドっていうグループのレコードありますか?」と。内心、とても驚いてしまった。なにせ音楽誌にもまだ載っていない無名の新人の、それも7インチ盤なのである。しかも、それは僕のキープ状態にある。「ごめんなさい、品切れなんです。どこかでお聴きになったんですか?」と尋ねると、彼は続けてこう言った、「イヤー、僕と名前が同じなんで、興味があって・・・」と。今思っても、とても面白い出会いだったと思う。そして、それ以来ずっと音楽や映画、そしてデザインを通じたつきあいを続けさせてもらっている。それは、「帝さんの目下の興味の対象は一体何なんだろう?」という僕の興味がいっこうに尽きないからだ。そして彼は10年ほど前から月に一度、レコードやCD,そして雑誌や資料で一杯になったトートバッグを手に、ROVAの為に東京からやって来るようになった。ROVAの生徒さん達はそんな帝さんを心待ちにしている。それはきっと、フランス語の授業はもちろんだが、彼が肉声で紹介する音楽や映画に対しても興味をそそられるからに違いない。まずは、18日に行われるイヴェント形式の説明会で、ぜひミカド・ワールドの一端に触れて欲しいと思う。
SOURCEの杉山さんのブログを見ていたら、面白そうなネット・ラジオが紹介されていた。なんでも、LAはサンタモニカから発信しているパブリックFMらしく、KCRWという。早速ログインしてみると、いかにもアーバンな感じのDJ諸氏の写真とプログラムがズラリ。そのなかでも、一番オルタナ顔をした男のプログラムを開くと、イナラ・ジョージ&ヴァン・ダイク・パークスの名前が。しかも、ライブとある。押っ取り刀でクリックすると、スタジオ・ライブではないか。多分出たばかりの新作からの曲なのだろう。イナラ嬢の素直な唄いっぷりがとても気持ちいい。ピアノを弾くオーヴァーオール姿のヴァン・ダイクは今やまん丸体型。「ソング・サイクル」の頃の彼とは隔世の感があるのは仕方がない。途中のインタヴューでは、早口でジョークを飛ばしていたけど、残念ながら僕の英語力ではほとんど理解できなかった。なんだかすっかり得をした気分で違うDJをクリックすると、聞き覚えがある曲が流れてきた。好きだった80年代のグループなのだけれど・・・。トーキング・ヘッズをイギリス流にポップにした音と、センチメンタルなメロディ・・・、あっ、ブルー・ナイルだ!良かった、思い出せて。ヴォーカルはポ−ル・ブキャナンっていったっけ。たしかグラスゴー出身で、ニューウェイブの末期にデビューして”HATS”というアルバムが評価高かったなー。多分この曲もそのアルバムからだ。しばし、懐かしさと、いま聞く意外な新鮮さに耳を奪われていると、次の曲がかかる。うわ、コクトー・ツインズだ!!やっぱり、エリザベスの声って唯一無二だなー、あとでレコード引っ張り出そう、などと思っていたら、続いて当のデヴィッド・バーンの歌声が。ただし、新曲らしく憶えがない。それにしても、ラジオで興奮したのは久しぶりだ。多分、初めて行ったパリでRadio Novaに出会って以来だろう。プログラムをよく見ると”Sounds Eclectic”とある。Eclecticとは、(学問や芸術上)「取捨選択された、編集された、折衷主義の、多方面にわたる」などの意味を持つ言葉らしい。ちょっとスノッブだけれど、こんなラジオ局があってもいい。
小柳帝氏が主宰する、フランス語教室ROVA福岡校が、今年度の新規受講生を募集します!
10/18(土)の19:00〜20:00に、オルガンにて説明会を開催しますので、ご興味のある方はぜひご参加下さい。会場にて、今年度の受講生の申し込みの受け付けを開始いたします。
詳細はROVAの公式ホームページにて。
又、“murmur”で関連のブログをアップしました。こちらもぜひご覧下さい。