Archive for February, 2008

ポール・ケアホルムの作品集

February 28th, 2008

Poul L2006年にルイジアナ・ミュージアムで行われたケアホルムの展覧会の際に出版された作品集。
その内容の濃さは、ケアホルムの決定版といえるもの。すでに版元品切れとなった希少な書籍が少量入荷。
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コラムとテキスタイルの更新

February 21st, 2008

Chiangmai Mainタイ北部の街チェンマイを訪れた際のコラムです。
「豊かな土地、チェンマイ」
ご覧下さい。
 
 チェンマイで見つけてきたテキスタイルは、時間を経て格別な風合いです。
メーチェムのパシン を紹介しました

その他、買い付けてきたアイテムを更新していきます。
まずは、少数民族の銀細工 です

豊かな土地、チェンマイ

February 21st, 2008

 タイ北部の街チェンマイへ行ってきました。ベスト・シーズンらしく気温は最高で30度、朝晩は17度くらいと過ごしやすく、暑さが苦手な人も大丈夫。僕らも今回は、買付けとヴァカンス半々という感じだったので、うまいメシをたくさん食べてきました。チェンマイを含むタイ北部の料理は、香草をタップリ使ったヘルシーなものも多く、タイ料理と聞いてイメージする激辛とはちょっと違っています。ココナツ甘い餅米の上にタップリ載ったマンゴ(1)なんていう、不思議だけど美味なものにも初挑戦。いつもとは違う世界に、軽いカルチャー・ショックを覚えました。
 チェンマイは、その昔北部タイを統治したラーンナー王国の都だったところ。今のミャンマーや、ラオス、カンボジアと隣接していたため、民族も文化も多様に混交しています。また、西欧の植民地支配を受けていないこともあって、古い伝統が今でも息づいているような気がします。今回の旅では、布、陶器、銀工芸などを通じて、少しだけれど、そんな豊かな土地が生み出す滋味を味わうことが出来ました。Chaingmai 01-1
 
 チェンマイ近郊にはカレン、アカ、リス、モンなど、多くの少数民族が住んでいます。短い滞在でしたが、布という形でその味わい深い世界に触れる事が出来ました。たとえば女性が身につけるパシンと呼ばれる筒型のスカート(2)には一目で魅了されてしまいました。その裾に使われている、メーチェムという田舎で織られる生地は一日で2,3cmしか出来ないとのこと。家々で母から娘へと伝えられる大切なもので、その技術も継承者が少なくなりつつあるようです。ストライプと刺繍、大胆なんだけどシックな色のコンビネーションはとてもモダン、そして長い時間を経た風合いが格別です。

 個人的に楽しみにしていたのが、タイの古陶器です。スコータイ、カロン、サンカンペーンなど、いずれも11世紀から16世紀頃の窯から発掘されたもの。サンカロークという窯の茶碗は日本で「すんころく」と呼ばれ、千利休など茶人に珍重されたといいます。「焼き物は世界をめぐる」というわけで、北欧の陶器好きにもアピールする味わい深い作品が眠っています。特にめずらしい パヤオ窯の皿(3)には一目惚れ。魚のモチーフがなんともナイーヴです。小さな仏様の顔もホッコリしていて、なんだか日本の「木喰仏」を思い出してしまいました。
 銀細工もチェンマイではたくさん作られていますが、観光みやげっぽいものがほとんど。今回、少しだけ見つけたバングル(4)は、そんな中でもシンプルで力強いもの。少数民族が普段、装飾用に使っているものです。

Caingmai 02
 その他にも、おなじみフィッシャーマンズ・パンツやハエ叩き、アロマ・オイルなど「いかにも」なアイテムも買ってきました。こちらでチェックしてみてください。また、よかったらぜひ店頭でご覧になって下さい。
というわけで、久々のアジアの旅はなんだかとても良い刺激になりました。今でも店内ではmurmurにも書いた般若心境のCDがエンドレスで流れっぱなしで、チェンマイ・ムードいっぱい。
確かに伝統が息づく古都なんだけど、一方ではそのCDを買ったオーガニック系のこざっぱりした店があったり、「チェンマイの代官山」といわれるお洒落ショップ街などにある地元の豆を使った「ドイチャン・コーヒー」(5)はスタバより美味だったりと、都会的な面も合わせ持っています。 食べ物にしても、文化にしても、地産地消な姿勢に感激しました。

RSS配信のURLが変更となりました。

February 21st, 2008

rss icon2月21日サイトの更新システムのリファインを行いました。

システム変更に際しまして、organの更新情報を配信しておりましたRSSのドメインが変更となっております。
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また、organのホームページの更新情報を、メール宛てに配信できるになりました。
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「般若波羅密多心経」のCD

February 8th, 2008

 あたふたとチェンマイ行きを決めたのは、友人のO夫妻のおかげである。15年ほど前、アジアの音楽が好きだった頃にバンコクやコサムイとともに短期間だが滞在したことがあった。そういえば、しっとりとした風情をたたえたお堀の風景とかがぼんやりとある。なにより、おいしい食べ物や、古い織物、陶器など友人夫妻の話を聞くに付け、なんだかチェンマイが呼んでいるような気がしだした。気がし出すと、待てないたちである。「11月頃の良いシーズンにご一緒しましょう」、というおさそいが待ちきれず、急遽抜け駆けをしてしまった。

出発直前、Oさんからびっくりするほど詳細なチェンマイ情報がメールで送られてきた。そこには普通のガイド本には載っていない地元の人しか行かないような食堂が、各種の料理ごとに、ホテルからの行き方や、タイ語でのオーダーの仕方などを含めことこまかに記してある。おまけに、宅急便で目標の店の所在地がマークされたチェンマイの地図と、タイ語がわからない僕らのために食堂の看板を写した写真のコピーまでも送られてきた。なんというこまかい配慮だろう。これで鬼に金棒である。

そんな「オニ情報」の中に、Oさんの奥さんが「入ったら1時間は出てこない」という、オーガニックなコスメや食材を扱う店があった。行ってみると、こざっぱりした店構えで、商品も香り系や天然系がズラリ、適度なボリュームで流れている店内演奏のBGMもしごく心地良い。もちろん、うちの奥さんももう夢中。これはやっぱり1時間だな、と覚悟を決めて上階にあるブック・センターで時間をつぶす。北タイの古陶器や古布の本を立ち読み。古くからいろんな民族が混在する地方にふさわしく、いずれもすばらしいものばかり。

Rimg0468-1 頃合いを見計らって店に戻ってみると、さっき流れていたのと同じBGMがまだ流れている。簡素なギターやシンセと、タブラ、スリン(横笛)をバックに、男女のユニゾン・コーラスがゆったりと聞こえる。普段ならこういう「癒し」系の音は苦手なはずなのに、とても気になる。気になると、待てない。見ると、テーブルの上に10種類のくらいのCDが販売用に置いてある。今流れているのも、多分この中の一枚かもしれない。いや、そうにちがいない、と、カウンターの女の子に尋ねた。案の定、後ろの棚からサンプルを取り出してくれる。仏様が描かれたピンク色のジャケにタイ文字と「般若波羅密多心経」の漢字が見える。そうか、これはお経なんだ。これも何かの縁、買うことにしよう、とその旨を女の子に伝える。テーブルに並んだCD(よく見ると、ほとんど全部が極彩色ジャケの念仏系シリーズではないか)をガサゴソ探し出すがどうも見つからない様子。仕方なく、似たやつが他にないかと尋ね、一枚聴かせてもらう。ネパールの念仏のようだが、どうもぴんとこない。あきらめが悪い僕は、ダメもとで、もう一人の女の子にも尋ねると、同じくガサゴソやるうちに、なんと下の方から一枚出てきたではないか。悪びれる風もない女の子と、素直に喜ぶ僕。さすが、早くも仏様の功徳なのだろうか。

僕には「ばらけて、ばらけて、バラ3本」と聞こえて仕方がないフレーズが、エンドレスで永遠に続くこのCD。帰国して以来、僕の店で繰り返し、繰り返しかけている。スリーブにはアルファベットで歌詞というか、お経が書いてある。 よく見ると、「Para-gate Para-gate Para-samana」である。そういえば、お葬式で坊さんが「ハラ ギャーテ、ハラ ギャーテ」といっていたのがこれなんだろうか。僕の葬式には、出来ればこのCDをかけて欲しいものだ。