小柳帝の映画ゼミ・2025の特大号

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DATENov 8. 25


organ店頭でも人気の冊子『小柳帝のバビロンノート -映画についての覚書-』は、著者である小柳帝さんが各地で不定期に開催する、映画ゼミが元になっています。
そんな映画に精通する小柳さんの、濃密な“映画ゼミ”!が、久しぶりに福岡で開催されることになりました。
この機会に、どうぞふるってご参加ください。

「小柳帝の映画ゼミ・2025の特大号」
前回、夏に開催したゼミに引き続き、今年公開された映画からいくつかのトピックを、雑誌風にアラカルトで取り上げ、1時間半たっぷり語り下ろしたいと思います。

例えば、こんな感じです。
・今年のベスト?ポール・トーマス・アンダーソンの『ワン・バトル・ワン・アフター・アナザー』を、ウェス・アンダーソンとの『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』との比較などから論じます。 
今年のベストとの呼び声高い、我らがPTAことポール・トーマス・アンダーソンの『ワン・バトル・ワン・アフター・アナザー』ですが、全く異なる作風で、異なる道を歩んできたもう一人のアンダーソンことウェス・アンダーソンの『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』と、両者の作品がどこかでクロスするように個人的には感じられます。残念ながら、小柳がPTAについて書いたことはほとんどないのですが、デビューからずっと注目して観続け、以前、京都・誠光社さんで、『ファントム・スレッド』の公開の際に、PTAの世界を徹底的に掘り下げる講座を開催した一方、ウェスについては、『ムーンライズ・キングダム』のパンフレットへの寄稿をはじめ、拙著『小柳帝のバビロンノート2』で特集を組み、最近では、ウェスの美術監督アダム・ストックハウゼンに取材もした小柳が、二人の新作について熱く語ります。

・A24 vs NEONは、どちらに軍配が上がる? 
さすがに日本でも定着してきたどころか、少し飽きまでされてきたかもしれない(笑)A24ですが、このところA24のようなマーチャンダイズも始め、A24に追いつけ追い越せと勢いを見せるNEONの動向も気になるところです。ここ1年以内で言っても、『ロボット・ドリームズ』、『ANORA アノーラ』、『ロングレッグズ』など、A24のテイストと被りつつも、A24より幅の広い作品を全米や世界に配給しています。小柳と言えば、A24(「バビロンノート 3」で大きく取り上げました)というイメージかもしれませんが(笑)、A24(小柳がコメントを寄せた『愛はステロイド』は秀作でしたね)とNEONの現在についてお話ししたいと思います。

 ・今年の東京国際映画祭と山形国際ドキュメンタリー映画祭のご報告 
秋は映画祭の季節ですが、今年も数日ですが、山形国際ドキュメンタリー映画祭に行って参りました。また、この告知文を書いている時点ではまだ開催前ですが、今年も東京国際映画祭で、できるだけ数多くの作品を鑑賞しようと思っております。そこから見えてくる、世界の映画の現在を、なかなかこうした映画祭に参加することの難しい福岡の映画ファンに、その一端だけでもご紹介できればと思います。それは、来年のみなさんの映画ライフを占うことにもなるかと思いますので。

などなど、他にもこれから公開される新作情報含め、1時間半たっぷりお話しいたします!福岡の映画好きの方は、ぜひ会場となるorganさんまでお集まりください!

2025/11/14(金) 20:00〜21:30
トーク:小柳帝
参加費:一般 2000円、学生1500円(当日学生証をご持参ください)
会場:organ

<要予約>
11/7(金)締切
*締切は過ぎましたが席に余裕がありますので、若干名追加募集いたします。
ご希望の方は、お早めにご連絡ください。

参加希望の方はecole.rova@gmail.com まで、タイトルを「福岡映画ゼミ参加希望」とし、お名前(フルネームで)、参加人数、代表の方の携帯番号をお書き添えの上、メールにてご予約ください。
ecole.rova@gmail.com

小柳帝
ライター・編集者・翻訳者
1963 年福岡県生まれ。主な編著書に『モンド・ミュージック』『ひとり』『ROVAのフレンチカルチャー AtoZ』『小柳帝のバビロンノート 映画についての覚書 1〜4』。主な翻訳書に『ぼくの伯父さん』『サヴィニャックポスターA-Z』。その他、映画パンフレットへの寄稿、CD・DVD 等の解説多数。

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