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暮らしの中に、生き続けるデザイン。

October 12th, 2003

 今回は、いつもとはひと味違った旅を体験。
朝早くから歩きづめで、夜はホテルに戻り、部屋でその日ゲットしたものを整理して梱
包という、毎度変わり映えのしない買い付けツアーが、コペンハーゲンでの5日間だけは、まるで別天地でした。

岡村邸では、前述したごとく、連日美味しい手料理はモチロン、ご当地ビールから始まり、まろやかなワインを数本空け、締めは、シングル・モルトのスコッチ。それが、ごく当たり前に出てくるんです。別に、ゲストが、お酒飲めるかどーか、多分、関係なく。そんな時、アイス・ボックスは、ステルトンだったり、ワインのシール・カッターはジョージ・ジャンセンだったりと、それらのアイテムは、まるで毎日の岡村邸の日常の「しぐさ」のように普通っぽいんです。

Denmark Okamura1

知人の紹介でお世話になったお宅は、建物がなんと、あのアルネ・ヤコブセンの設計。
現在、三代目になる住人は、デンマークに来て35年、現在、椅子や家具のデザイナーと
して活躍されている岡村孝さんご一家。
敷地1000平米、建物だけでも300平米という広さに包まれたその家は、コペンハーゲン空港からほど近い閑静な住宅地にありました。

夕方に着いた僕らを迎えてくれたのは、孝さんの笑顔と、このゲストハウス主宰でもある奥様、恭子さんの、お手製のデンマーク料理。長女の彩さんもキュートな笑顔で出迎えてくれて、「では、お食事にしましょう」と案内していただいたダイニングには10人は座れそうなテーブル、椅子そして壁際のボード類はみんな孝さんのデザイン。高い天井からは低くセッティングされた2つのPH5から明るすぎない、優しい光で食卓を照らします。
そんな空間でいただいた手作り料理の数々、これがまた美味しいのなんのって
通常、買い付けの旅では、ろくな夕ご飯を食べない二人は、歓喜の涙。
Denmark Okamura2
ゆったりと夕食をいただいた後、上品な色あいのポット・チェア(!)が並ぶリビングに場所を移し、改めてじっくりとその広いリビングを見渡すと、ヤコブセンがこの家を設計時デザインしたブラケットランプや造り付けのソファ、マントルピース等々、電気のスイッチや細部にいたってもほぼ当時のオリジナルがなにげなく在るではありませんか。まぁ、ほんとになんて素晴らしく羨ましい空間でしょうか。興奮が覚めやりません。アドレナリンが出っぱなしの状態。
会話が進むにつれ、お酒の勢いも手伝って、一見シャイな孝さんがだんだんアグレッシヴに!「モノ売ってるだけじゃなく、オリジナリティを発揮しなきゃ!」みたいな、核心部分の話に及んだところで、僕はあえなくダウン。
12時間の飛行機の疲れのため、ベッドへと直行。「もちろん、organその道目指してますけど」と言いたかったけど
Denmark Okamura3

翌日は、早速早朝から買い付け開始。成果は、ぼちぼち。
閉店時間が、異常に早い(5時に閉まる店なんてざら)ため、7時くらいには、岡村邸に戻ると、恭子さんの「お帰りなさい!」の一声で、「ここは一体どこ?状態・・・」(うれしいよね)。なんとなく、ゲットモノの中からコーア・クリントのサファリ・チェアを出すと、「へー、イイじゃない」と、昨夜のキビシかった孝さんとは思えぬ、暖かいお言葉。調子に乗って、あれこれ出すと、「このガラス、だれ?」と、僕らの買い付けに、興味を持ってくれる。
そうこうするうちに、「これ、B&O60年代のテレビなんだけど・・」と、地下の倉庫から出てくる、出てくるお宝の数々。ナアーンだ、孝さん、持ってるじゃないスカ。

Denmark Okamura4
翌々日、コペンハーゲンの町中にある、孝さんの仕事場へお伺いしました。そこは、いわゆる『骨董通り』と呼ばれる、僕らが買い付けのためにウロウロするヴィンテージ・メッカ界隈にありました。
古いビルの中庭を通り抜けた2階にある広いオフィス・スペースには、もうすぐ日本で発売になる木馬(これは、要注目!)を始め、彼のこれまでの作品の数々が、実に居心地良さそうにたたずんでいていました。
そこは、普通想像する「オフィス」だとか「ショールーム」的な固い感じもなく、でも静かにピンとはった、綺麗な空気が流れている仕事場として理想の空間。
孝さんとともに仕事をしている、デンマーク人パートナーのエリックさんも、孝さんといっしょに、丁寧にいろんな事を説明ながら各部屋を案内してくださって(1フロア全てがおふたりのオフィス・スペースなので、本当に広い!そして奥に行けば行くほど濃密度が高かった)、仕事中にもかかわらず、珍客にいたれりつくせり。僕らといえば、いろんな話をする中で、しっかり刺激と豆知識を仕入れ、ご満悦。本当にありがとうございました。
一室には、60年代後半、孝さんが遙かシベリア鉄道を経てやってきたこの国で、最初に師事した家具の先生が使っていた木工用の手製の道具箱が、大切に残されていました。
職人魂です。

Denmark Okamura5

 その後あれよあれよという間に、つごう45日の滞在を終え、僕らは、次なる目的地ヘルシンキへと向かうことになりました。出発の日、買い付けた商品を、いつもは、自力かタクシーでエンヤコラサッと運ぶのに、孝さんが、エリックさんと一緒に郵便局まで自家用車で運んでいただいたり、飛行機までの時間を、オランダ人が入植した古い集落へつれていってくれたりと、この国の歴史をちょっと探訪。
そして、別れの時。それはもう、まるでアノ『ウルルン滞在記』的興奮状態。
異国に暮らす彼らから、今や失われつつある「日本人の心情」を、タップリいただいた気分でした。ヤバイっす、これって。

バルチック海は、まだ冬でした。

April 30th, 2003

いやはや、ある程度予想はしていたものの、やっぱり北欧の春は、まだ寒かった!
43日コペンハーゲンは気温3度、風が顔に突き刺さる寒さ。どうしようか迷った
けど、やはり持ってきて良かったフリースと股引。ストックホルムでは雪に見まわれ、
坂が多いこの町で、滑らないようにソロリソロリの買い付けで気は焦るばかり。
でもって、究極はヘルシンキに向かった『シリア・ライン』船上で見た一面氷の海。
なにせ自分の船がヴァージン・アイス(?)をバリバリ割って進むなんて、小学生
の時見た『南極探検隊』の映画以来で、「はるばる来たぜ、バルチック海」な気分
でした。
 Column Image 03Sea Column Image 03Sea02 Column Image 03Snow
ところで、肝心の買い付けですが、そんな悪条件にもかかわらず、ほぼ目的を達し
ました。詳細は、徐々にアップする各アイテムを楽しみにしていただくとして、ここ
ではほんのさわりだけ。
コペンでは、ウェグナーやヤコブセン、フィン・ユールの椅子、ナナ・ディッツェル
のスツール、パントンの『グローブ・ランプ』など。
ストックホルムでは、スティグ・リンドバーグの陶器類、リサ・ラーソンの動物陶器、
チャーミングな絵本達とファブリックが楽しいトート・バッグなど。
 Column Image 03Glass01 Column Image 03Aaltop
そして初のヘルシンキでは、カイ・フランクやティモ・サルパネヴァのガラス類、アラビアの陶器、ヌルメスニエミのポット、アルヴァー・アールトのポスター、そして今回のマストだったイルマリ・タピオヴァラの椅子などなど。
 Column Image 03Ilmari Column Image 03Domus
そして、初めてのヘルシンキではプロダクト・デザイナー梅田弘樹氏にすっかりお世話になりました。オススメのトナカイ料理は残念ながら食べれなかったけれど、旧アラビア社屋にあるデザイン大学の学食で一緒に食べたランチの魔か不思議な味だったこと。
なにより、短い時間だったけど、フィンランドを愛し、この地から新しい陶器などのデザインを発信している氏の心意気が伝わってきて、なんだか嬉しくなってしまいました。
よかったら、氏自身のサイトwww.studioume.comにもアクセスしてみてください。

“Ever greens / Never greens” ヤコブセン展メモ

May 30th, 2002

 御存じのように、今年はアルネ・ヤコブセン生誕100年。
コペンハーゲンのダンスク・デザインセンターで行われていた展覧会の会期に滑り込み
セーフ・・・おかげさまでで、タップリ楽しんでまいりました。

2002 Jacobsen1

“Ever greens / Never greens”と題されたこのエキシヴィジョン、現在も生産され
続けているプロダクトと、残念ながら生産中止となっているものを各々作品ごとに提示
するという仕掛け。
まずは、彼の作品がいかに普遍性を持ったデザインか、そしてあるものは、なぜ生産され
ていないのかを思わず考えてしまうという実にリスペクト溢れたタイトル。

いきおい、ポット・チェアや310331053108、グランプリなどなど、廃盤モノに
目がいってしまうのも人情ってもの。特に3105(背の細さゆえ、通称「モスキート」
なんて呼ばれてる)の子供ヴァージョンにうっとり。いつかキット、ゲットするぞ、
と密かに決意! 
2002 Jacobsen2

そして、今さらながら圧倒されたのが「シリンダー・ライン」と呼ばれるスチルトン社
のステンレスの美しさ。なんでも、彼が初めてアメリカを訪れた際、マンハッタンの
摩天楼のフォルムにインスパイアーされたのがきっかけだったとか。

2002 Jacobsen3
地下のトイレに行くと、蛇口から何からヤコブセン尽くし。
おしっこするのも勿体ないくらい。
2002 Jacobsen3
そんな中で、今回最大の収穫はビデオで、動くヤコブセンが、しかもエッグ・チェア
に座って思う存分見れたこと。意外だったのは、あの、本でよく見るパイプをくわえ、
蝶ネクタイをした温和な紳士の印象とちがい、実はかなり辛らつだったこと。もちろ
ん、恐いというより、インタヴューアーの質問に、ユーモアを交えながらも、自分の
考えをハッキリと述べるという感じなんですけど。
例えば、50年当時の状況には「街には耐えられない程アグリー(英語字幕直訳)
な色が氾濫している」と唾棄するあたりに、彼がいかに古い様式に対して挑戦的であ
ったかを伺い知れます。有名なSASロイヤル・ホテルに対しても「まるでパンチング
・カードのようだ」という批判があったりと、彼の作品に対する評価も賛否両論だっ
たみたい。

そしてもうひとつ、簡潔で機能的なデザインを好んだヤコブセン・デザインの背景
に、バウハウスの精神が生きているのを、いまさらながら強く実感。

白山陶器、訪問記

May 30th, 2002

少し前から、柳宗理のケトルやカトラリーなどで、“日本で生まれたモダンデザイン”を意識するようになっていた私たちの、前々からのキーワードが“白山陶器”。
福岡から車で2時間も走れば行くことが出来る波佐見にそのショールームがあって、遂にこの前行って来ました。

途中で道を聞くついでに、天ぷら買ったり、野菜買ったりと、のんびりドライブ気分でゆるりゆるり。
が、白山陶器のマークと建物が目に入ったとたんにのんびりモードから一転、気持ちを引き締めいざ出動。
まず私たちを出迎えてくれたのは入り口側面の壁。カラフルな陶器が埋め込まれていて、まわりののどかな風景と意外にも相性ピタリ。で、思わずパシャリ。

中に入ると、おや?誰もいません。その代わりといってはなんですが、ほどよく使い込まれたイームズのラウンジ・チェアとネルソンのラウンドテーブルの応接セットと趣味の良い内装が、ようこそと出迎えてくれました。

Organ Hakusan

それにしても、ホントにどなたもいらっしゃらない。が、すでに周りには、森正洋氏の器やお皿などなど、福岡では見ることのできなかったアイテムがきれいに展示されている。え?イイんですか?こういうのって?と、目パチクリ。でも、心地よいのんびり感が漂うそのフロアは、訪れる誰もがゆっくりと商品を見ることができることを意識しているかのよう。で、ちゃんとフォローもありました。フロアの隅に電話が置かれている、「ご用の方は31番を回してください」。なるほど、何か必要な人にはこれで対応してくれるようです。

案内を受け2階のメイン展示場へ。親切に対応していただいたのはデザイナーの馬場さん。金沢からこの地にやってきた、白山陶器では一番若い才能なのである。森正洋氏の有名な“G型しょうゆ差し”(馬場さんの説明によると、その昔あのカイ・フランクが「しょうゆ差しを作った男に会いたい」ということでここを訪れたという)などの代表作はもちろん、平型茶碗、土瓶などなど、他にも美しいラインを持った無地の食器などを物色、少々興奮気味にフロア内を見て回り、質問を浴びせる私たちに気長に付き合ってくださいました。ほんと、ありがとうございます。

Organ Hakusan2

結局3時間くらい、たっぷりとあれこれ見て、触って、感想は“素ぅ晴らしい!”
白磁の陶器が美しく栄えるように計算された、趣味の良い壁の張り地、プライウッドの棚、テーブル、全体の統一感、そして天井のデザイン。なんでも、ここを造るときに森氏がデザインし、作成したものが多いとのこと。そういえば、壁に貼られた森正洋氏の作品ポスターも、エディトリアルワークが最高!写真撮影も含め全て、すべて森氏自信が手掛けているらしい。彼はマルチな人なのだ。

カイ・フランクやスティグ・リンドバーグなんかに比肩できる、モダン・クラフトの世界が九州のそれも福岡からさほど遠くないところに在るなんて、なんだか誇らしい気持ちになりました。
そんな素晴らしい白山陶器の品々がオルガンでも手に入るようになりました。
一部のアイテムは、Hakusanのページで紹介する予定ですので、是非ご覧ください。

Copenhagen - Paris  june > july.2001 vol.02

July 6th, 2001

PARIS
 コペンから所変わって、ここは花の都パリ。でもコペンでのゆったり感に浸ったあとのパリは、排気ガスで喉をやられるし、なんだか忙しすぎで街も薄汚れて見えてしまう。とはいえ、そこはそれ、独特のヴァイブにあふれていることも確かなわけで、気持ちを切り替えて、パリならではのお宝を求め、いざメトロに乗って出陣!しかし、パリのメトロって、乗り換えが多く、そのつど結構な距離を延々と通路を歩かされるわけ。

 その日も、壁のでっかい宣伝ポスターを眺めつつ地下通路をひたすら歩いていると、コンサートのポスターがズラーッと貼ってある。つらつら流し目を送るとその中のひとつに、僕の視線は釘付けになってしまった。なんとジョアン・ジルベルトのコンサートが、オランピア劇場で、しかも5日間というぼくらの短いパリ滞在の間にあるわけさ。一も二もなく、チケットを求めてFNACに走りました。

 そして、2001年7月8日、日曜日、PM 9時、ジャック・ブレルがシルビー・バルタンが、そして初めてフランスに現れたあのビートルズがステージに立った、さらにはつい先日、あのアンリ・サルヴァドールの大復活コンサートも行われた「シャンソンの殿堂」オランピア劇場に僕らは足を踏み入れたのです。会場はモチロン満席、中央列ど真ん中の席を取れたことはラッキーとしかいいようがないわけで、興奮気味に開演を待つ。が、が、が、しかし、開演時間を10分過ぎても彼はまだ出てこない、10分どころか20分過ぎても現れぬ、ム、ム、ム???待ちきれずに、ジョアンの曲を歌い出してしまうヤツがいたり、それを「シー!」とばかりに制するものいたりでかれこれ30分も経った頃、ようやく本人登場。

 ちょっとくたびれたグレーのスーツにネクタイ、だいぶ薄くなった頭に眼鏡をかけて、どちらかというとかなり風采が上がらない。まるで、政治亡命者だ。そして割れんばかりの拍手の中から、くぐもったような、諦念に充ちたアノ声が聞こえ始めたとき、場内は水を打ったように静かになった。大袈裟ではなく。場内の全員の耳が吸い取り紙になってしまった。

 それはその昔、彼が3ヶ月の間バスルームに一人こもり、ギターと歌だけで自分なりのサンバを、まるで錬金術師のように生みだした瞬間に立ち会っているかのようだ。つぶやきにも似たヴォイスと、的確なビートを刻み続けるギターから紡ぎだされる一人っきりの音楽。これこそが僕にとってのボサノヴァなのだ。おなじみの曲が続き、思わずハミングしている僕。と、隣のマダムはなんと、ちゃんとポルトガル語でシンガロングしてる、さすがエトランジェの街、パリ。

 そういえば、ジョアン自身が異邦人、もしくは漂白の人ってイメージ。そんなヴァガボンドな生き方とボサノヴァはパリにとてもしっくりとくる。スタンディング・オベーションの嵐の中、アンコールはあのデビュー曲「シェガ・ヂ・サウダージ」一曲で幕。さすがボサノヴァの化身、去り方も潔く、実にあっさりしたもの、「ギター抱えた渡り鳥」ってな風情(?)。まさに、ブラボーな夜でした。

Copenhagen - Paris  june > july.2001 vol.01

June 30th, 2001

Copenhagen

 Column Image Haus L-1
ヤコブセンの集合住宅
 Column Image Theater L-1
映画館
 Column Image Dog L-1
犬OK、BUT禁煙車!?

昨年に続いて、今年も6月末から7月にかけて、2週間ほどコペンハーゲンとパリに大買付ツアーを敢行しました。例によって、相方のT嬢ともどもの珍道中。モチロン、北欧系椅子をはじめ、物欲爆発。コンテナ一杯の逸品が只今スエズ運河あたりをば、しずしずと航行中のハズ。9月中には入荷の予定です。興味がある方はFUNITUREのページをクリックして、入荷予定の品々をチェックしてみてください。
 今回のツアーも、朝6時起床、一日中歩きっぱなしというハイ・テンションぶりでしたが、コペンとパリで各一日だけ、とてもスペシャルな時間を持つことが出来ました。

 まずは、コペンハーゲンから電車で15分ほどに位置する“ベルヴュー・ビーチ”巡礼。ここは、僕らが敬愛するアルネ・ヤコブセンが1931年から1961年にかけてデザインした“未来型”レストラン、映画館、集合住宅などが現存している(モチロン使用されてもいる)という、夢のようなデザイン聖地。バリア・フリーを世界に先駆けて発想したデンマーク、コペン市内はどこも自転車専用道路が完備されて、歩く人も安心、自転車の人もスイスイ。「そこ除けそこ除け」とばかりに、灯火もなしで、我が物顔の自転車野放しニッポンとは雲泥の差。乗る人も乗らない人にも配慮されてる。電車にだって自転車を持ち込めるし、ああ、電車といえば、犬OK、BUT禁煙車なんて車両があったりして嬉しくなってしまう(ちなみに別にちゃんと喫煙車もあり)。

 Column Image Restaurant L-1
ヤコブセンレストラン
 Column Image Coast L-1
監視塔

 さて、ビーチへと向かえば、これもヤコブセンがデザインしたチャーミングな監視塔が目にはいり、その下ではいましも海から上がったばかりの男性がスッポンポンで、口笛を吹きながら実に優雅にお着替え中。多分ついさっきまで、7月とはいえまだ冷たい北海で海水浴を気持ちよーく、ノーパンで堪能したのであろう。はしたなくも、デバガメよろしく、ついLOMOで激写したニッポン人は、いざ念願のレストランのランチ・タイムへと突入。
 店内はエッグ、スワン、セブン、オックスフォード、そして幻の子供用椅子、そしてカトラリーまで、ゲップがでるほどのヤコブセンづくしのインテリア。ところが、外のテラスに席を取った僕らのカトラリーはヤコブセンじゃない!スタッフを問いつめると、なんと、ヤコブセン好きのヤカラがぜんぶ失敬してしまうらしく、店内はさておき、テラスでは現在使用していないと、にっこり顔で説明され、唖然・・・、というか、やっぱりネー、ファン心理は世の東西を問わずってわけだ。で、僕はアント・チェアが表紙になったメニューをば失敬。まったく、油断も隙もないニッポン人なのであった。