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	<title>organ &#187; column</title>
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		<title>パリの居心地。</title>
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		<pubDate>Sun, 13 Nov 2011 01:57:46 +0000</pubDate>
		<dc:creator>organ</dc:creator>
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		<description><![CDATA[　アントワープに比べるとパリは大都会。人は忙しく、いたるところ喧噪だらけ。そんなことは分かっていてもやっぱり訪れてしまう。約束した椅子や棚を引き取るという大切な仕事もある。それに今回は知人が紹介してくれたゲストハウスで7 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>　<a href="http://organ-online.com/info/wp-content/uploads/2011/11/IMG_3645.jpg" class="lightwindow"><img src="http://organ-online.com/info/wp-content/uploads/2011/11/IMG_3645-tm.jpg" alt="Img 3645" title="" class="rightbox" /></a>アントワープに比べるとパリは大都会。人は忙しく、いたるところ喧噪だらけ。そんなことは分かっていてもやっぱり訪れてしまう。約束した椅子や棚を引き取るという大切な仕事もある。それに今回は知人が紹介してくれたゲストハウスで7日間過ごせるのだ。博物館やシネマテークへも行きたいし、たまにはメトロの暗闇ではなくバスに乗って晩秋のパリを味わってみたい。とはいえ、まずはYODEL5号『フランスやつれ』でインタヴューさせていただいた佐藤絵子さんの新しいギャラリーへ。ゲストハウスから歩いて5分、北マレの路地に面したところに＜sometime Studio＞が見つかった。<br />
　<a href="http://organ-online.com/info/wp-content/uploads/2011/11/IMG_0013.jpg" class="lightwindow"><img src="http://organ-online.com/info/wp-content/uploads/2011/11/IMG_0013-tm.jpg" alt="Img 0013" title="" class="rightbox" /></a>　その小さなスペースには絵子さんの世界がギュッと詰まっていた。ちょうどイラスト展が行われていたのだが、もうしわけない、もはや僕の目は椅子や陶器、本などに釘付け。はやる心を抑えつつ近況をうかがってみた。まずは3月の震災へのチャリティーとして、彼女が100人のアーテイストへ依頼したイヴェント&#8221;100 masques pour le Japon &#8220;。主にフランスで活躍するアーティスト100人にマスクを送って作品化してもらい、装飾美術館で展示し、最終的にはオークションを行い売り上げを寄付するというプロジェクトを9月にやったばかりとのこと。面識がなかった山本耀司さんも即座に賛同してくれたらしく、オークションの最高落札価格も彼の作品だったとのこと。といっても、どれも通常よりずっと低い200ユーロという最低落札価格からスタートし、1200ユーロで落札なのでかなり破格。利益優先ではないオークションなのである。もうひとつの絵子さんの話題は、12月15日に日本のピエ・ブックスから発売になる『パリの一番』という本。過去にパリのガイド本を出さないかというオファーはあったものの固辞してきた彼女が今回引き受けたのにはわけがある。「パリで一番細い路地」や「一番美しいパリが見える場所」など、あくまで彼女の視点がとらえたパリをソッと耳打ちするものになるはず。出版記念で来日の予定もあるらしく、福岡にもぜひ、と願う次第。<br />
　<a href="http://organ-online.com/info/wp-content/uploads/2011/11/IMG_2655.jpg" class="lightwindow"><img src="http://organ-online.com/info/wp-content/uploads/2011/11/IMG_2655-tm.jpg" alt="Img 2655" title="" class="rightbox" /></a>　肝心の買付では、パリ市内サン・ドニで行われた蚤の市がなかなか良かった。有名なヴァンブやクリニャンクールは最近さっぱりイイものが少なくなっていた矢先なので、久しぶりに時間を忘れて物探しをすることができた。観光客が少なく地元の人が多いということもあり、ここでは結構気前よく値引きをしてくれるおじさんもいて、蚤の市本来の醍醐味が味わえるということなのだろう。ただし英語ダメなひとがほとんどなので「ノー、フランセーズ」を連発しながら数字をやり取りするしかない。もっともっと買いたかったのだが、いかんせん荷物の重量リミットはとっくに超しているので重いものは涙をのんで我慢することに。</p>
<p>　<a href="http://organ-online.com/info/wp-content/uploads/2011/11/IMG_3342.jpg" class="lightwindow"><img src="http://organ-online.com/info/wp-content/uploads/2011/11/IMG_3342-tm.jpg" alt="Img 3342" title="" class="rightbox" /></a>仕事の合間をぬって訪れたのは＜Musée des Arts et Métiers（工芸・技術博物館）＞。技術革新に対する人間の熱意と工夫が生み出した様々な道具が展示された館内には不思議な物体がそこかしこに。なかには蚤の市で見かけるようなモノがあったり、このカタチは誰それのオブジェにソックリだなー、と驚いたり、科学的好奇心がないボクは勝手に楽しんでしまった。カルチェラタンにある映画館では70年代J.P.ベルモンド主演の映画を観ようと思ったのだが、日にちが合わず断念。食事はほぼ毎日エスニック料理にトライ。パリには世界各国の食べ物屋があるのも嬉しい。レバノン・サンドイッチ、中国の火鍋、そしておなじみベトナムのフォー。日本食なしでも充分生きて行ける街なのである。</p>
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		<title>アントワープの居心地。</title>
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		<pubDate>Wed, 09 Nov 2011 00:45:59 +0000</pubDate>
		<dc:creator>organ</dc:creator>
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		<description><![CDATA[　 　アムステルダムのセントラルにある入り組んだ運河の向こうに虹を見た。今回の買付は悪くなさそうだ。案の定、列車で着いたアントワープは適度な大きさの街で、なによりも人の表情が柔らかい。予約していたホテルにチェックイン。値 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>　<br />
<a href="http://organ-online.com/info/wp-content/uploads/2011/11/IMG_2443.jpg" class="lightwindow" rel=""><img src="http://organ-online.com/info/wp-content/uploads/2011/11/IMG_2443-tm.jpg" alt="Img 2443" title="" class="rightbox" /></a>　アムステルダムのセントラルにある入り組んだ運河の向こうに虹を見た。今回の買付は悪くなさそうだ。案の定、列車で着いたアントワープは適度な大きさの街で、なによりも人の表情が柔らかい。予約していたホテルにチェックイン。値段の割にはシックな部屋だがトイレは共用である。さっそく歩いて5分とかからない広場でやっているオークションへ。といっても、近所のおじさんおばさんが参加して、不要になった日用品などを競りにかけるもの。なのでさっと見学して、僕らはアンティック・ショップが並ぶストリートへと急ぐ。やはりブロカントが多いが、アールデコからキッチュまで、さまざまな店が固まっているのでありがたい。ヨーロッパは空気が乾燥していて古いモノがイイ感じに残ることができるが、日本みたいに湿気が多いとボロボロになってなかなかいい状態では残らないのだろうか。なかには古いモノとそれ風に作った今モノが混在している店があるのもご時世なのか。<br />
　そんな古色を帯びたモノ達がまるでレイヤードのように雑多に重なっているのだが、なかでも興味を惹かれたのは&lt;The Old And The Beautiful」&gt;という店。ここは主にスウェーデンの17世紀くらいの家具を扱っているちょっと異色な存在。長い間に幾層にも塗り重ねられた色を、店主が少しづつ剥離してほぼ生地の状態に戻した椅子やキャビネットが、イームズのアルミナム・チェアなどと不思議なマッチングをしている。ただし値段は相応に高い。僕は1940年代にファイルされた植物標本を20枚ほど買い求めた。図鑑などは時々見かけるのだが、本当の植物が丁寧なデータを添えて保存されているのは初めてだった。もちろん、色々な形の花や草を各々見事に配置した植物学者であろうその人の美意識が並々ならぬものだったからなのだ。<br />
　<a href="http://organ-online.com/info/wp-content/uploads/2011/11/IMG_2340.jpg" class="lightwindow" rel=""><img src="http://organ-online.com/info/wp-content/uploads/2011/11/IMG_2340-tm.jpg" alt="Img 2340" title="" class="rightbox" /></a>　一通り見終わってランチのために同じストリートにある&lt;ra&gt;というカフェへ。若い男子スタッフ達はいづれもアントワープらしく個性的なお洒落さん。立ち振る舞いからゲイと見た。フレッシュな季節のキノコとプリプリした食感の大麦サラダ、カボチャのパスタに白のビオワインが疲れた体に優しい。店の奥にはギャラリーがあり、ちょうどその時にはアントワープの若手のデザイナー達による服や雑貨のセールが行われていた。結局滞在中に昼夜合わせて4回訪れてしまうほど居心地の良い場所でした。<br />
　翌日はホテルの前の広場で蚤の市。さっそく朝7時過ぎから出動して仕事開始。ガラスドームに入った骨の標本や、「コレ何に使うんだろう？」的道具やオブジェなどを買う。アフリカのマスクを売っているおじさんからはコンゴの敷き布を発見。以前から欲しかったものなので嬉しかったが値引きはなし。「パリではこの2倍はするよ」の言葉を信じてのことだ（確かに、その後クリニャンクールで見かけたがその通りだった）。どうしてこんなところにアフリカものが、と不思議に思う。ベルギーが昔コンゴを植民地にしていたことと関係があるのだろうか。<br />
　<a href="http://organ-online.com/info/wp-content/uploads/2011/11/IMG_2387.jpg" class="lightwindow" rel=""><img src="http://organ-online.com/info/wp-content/uploads/2011/11/IMG_2387-tm.jpg" alt="Img 2387" title="" class="rightbox" /></a>　そんなわけで、まずまずの成果をあげた僕らは、中世に貿易港として栄えたスヘレデ河岸にたたずみ、多分当時と変わらない茜色の夕日にため息を漏らしながら一服したのでありました。</p>
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		<title>バリ島をあさる。</title>
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		<pubDate>Sun, 17 Jul 2011 15:47:25 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
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		<description><![CDATA[　アピチャッポン監督の映画『ブンミおじさん』を観たおかげでジャングルへ行きたくなったのだけれど、舞台となったタイの東北部はまったく不案内なので、多少の土地勘があるバリ島のウブドゥに決めた。一応、短いヴァカンスのつもりだが [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>　アピチャッポン監督の映画『ブンミおじさん』を観たおかげでジャングルへ行きたくなったのだけれど、舞台となったタイの東北部はまったく不案内なので、多少の土地勘があるバリ島のウブドゥに決めた。一応、短いヴァカンスのつもりだが、鳥取の余韻もあって、インドネシアの民芸などをあらためて見てみたいとも思ったのだ。<br />
<span style="font-family:Times;"><br />
</span>　初のシンガポール航空は、噂通りスチュワーデス（って言わないのか今は）のピタッと決まったバティック姿に見とれていたら、あっという間にチャンギ空港着。乗り換えてデンパサールに着いたのは夜の<span style="font-family:Times;">8</span>時くらいだったか。一泊目はスミニャックにあるマデズ・ワルン経営のロスメンを選んだのだが、思った通り、町中にしては静かで部屋も清潔、小さなプールもあって一部屋<span style="font-family:Times;">60</span>ドルとは嬉しい。明日のことを考えて早めに寝床に着いたのだが、ひさびさのバリに興奮したのかなかなか寝付けなかった。<span style="font-family:Times;"><br />
</span><img src="http://organ-online.com/info/wp-content/uploads/2011/07/111.001-5.jpg" height="231" width="490" border="0" hspace="0" vspace="0" alt="111.001-5" /><br />
　翌朝は近くのワルンで朝食後近所をジャラン・ジャラン、早速ロスメンの真ん前にあるファブリック屋でサロン用の古いバティック数枚をゲット。その隣のカゴ屋でもバリの農夫がよく使っているようなフツーの籐のカゴを発見。さい先よろしい。午後イチでチャーターした白タクでウブドゥへ向かう。途中腹が減ったので運転手に旨いワルンを教えてもらい昼食。<span style="font-family:Times;">30</span>分超過したからと、事前に交渉した分にプラスした金額を要求された。<br />
<img src="http://organ-online.com/info/wp-content/uploads/2011/07/222_s.001.jpg" height="460" width="490" border="0" hspace="0" vspace="0" alt="222 S.001" /><span style="font-family:Times;"><br />
</span>　ウブドゥで<span style="font-family:Times;">3</span>泊したホテルは、中心部からシャトル・サービスで<span style="font-family:Times;">20</span>分、アユン河の渓谷沿で、申し分ないホスピタリティだった。午前中はもっぱらプールサイドでゴロゴロ、午後は田んぼの畦道をあっちこっち歩いたり、町へ出てあさったり、という毎日。この「あさる」という言葉、実は先日の鳥取ツアーで知った吉田璋也という民芸のプロデューサーの本で出会ったのだ。　河井寛次郎などと一緒に「街に美をあさる会」というのを京都でやっていたらしく、目下気になっている人物。<span style="font-family:Times;"><br />
</span>　「民芸」といえば「無事の美」、つまり「何事も付け加えない職人の仕事」なのだけれど、これがイザ見つけようとすると結構むずかしい。あまたある店先に並ぶ品々は、ほとんどが様々に余計な意匠をほどこしたものばかり。昼間の暑い時間、呼び込みの声を聞き流しつつ「あさる」のはなかなか骨も折れるが楽しくもある。それにしても、民芸をプロデュースするってのは、簡単なことではない。木材が豊富な島だけに、ナイフやスプーンなどカトラリーにはシンプルなものも見つかったが、やはり古いバティックやイカットなどのファブリック類が面白かった。どちらも各地方や種族の伝統的な模様が配されていて、夢中になって探し回った。バティックは、彼らがカリマンタンと呼ぶボルネオのものが素晴らしく、まるでそのままイームズハウスにあってもサマになる。イカットはやはりジャワ島のものが絵柄が独特で、使い込まれた綿の風合いが<span style="font-family:Times;">DOSA</span>の服のような優しさをたたえている。気がつけば、そろそろ夕闇。ケチャを楽しんだ後はカフェ・ワヤンで蜂蜜入りの地酒「アラック・マドゥー」をやりながら、ハーブたっぷりの魚をバナナの葉で包み蒸し焼きにした「イカン・ペペス」で一日が終わった。<br />
<img src="http://organ-online.com/info/wp-content/uploads/2011/07/333.001.jpg" height="460" width="490" border="0" hspace="0" vspace="0" alt="333.001" /><span style="font-family:Times;"><br />
</span>　とまあ、そんな風な感じで半分ヴァカンスな旅があっという間に終わってしまったのだ。そういえば、バリでは目下オーガニックがブーム。ハーブオイルなどのコスメ系はモチロン、レストランやカフェも。ライステラスに囲まれたサリ・オーガニックの自家菜園サラダとライスワインはオススメ。そうそう、肝心のジャングルはといえば、ホテルの部屋から見える景色がそのままジャングルだった。一日中鳥や虫達の鳴き声がこだましていたし、サルやイタチみたいな小動物が木々をすばやく移動する姿も当たり前に目撃できた。あたり一面に魑魅魍魎の気配。月と満天の星々。　そう、そこらじゅう神様だらけだった。</p>
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		<title>鳥取探訪</title>
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		<pubDate>Sat, 02 Jul 2011 18:51:41 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[column]]></category>

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		<description><![CDATA[　今回の鳥取探訪は、ある日organを訪れてくださった大江さんという鳥取県の観光局の方との出会いから始まりました。デンマークで買い付けてきたばかりのHjorth窯の器を気に入っていただき、それがきっかけで話をするうちに、 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>　今回の鳥取探訪は、ある日<span style="font-family:Times;">organ</span>を訪れてくださった大江さんという鳥取県の観光局の方との出会いから始まりました。デンマークで買い付けてきたばかりの<span style="font-family:Times;">Hjorth</span>窯の器を気に入っていただき、それがきっかけで話をするうちに、民藝をはじめとした様々な工芸に対する彼の思いの強さを感じたのです。そして、ぜひ鳥取へいらして下さいというお誘いを頂き、これは行くしかない、ということで<span style="font-family:Times;">ENOUGH</span>の仲間と一緒にはせ参じたという次第なのです。<br />
<img src="http://organ-online.com/info/wp-content/uploads/2011/07/tottori.001.jpg" height="580" width="490" border="0" hspace="0" vspace="0" alt="Tottori.001" /><span style="font-family:Times;"><br />
</span>　<span style="font-family:Times;">2</span>泊３日の旅は、大江さんの綿密なスケジュールのおかげで、とても充実したものとなりました。訪れた窯元は<span style="font-family:Times;">6</span>軒。そのうちの「山根窯」、「岩井窯」、「中井窯」は、<span style="font-family:Times;">3</span>年ほど前に一度伺ったことがあるのですが、ひとくちに鳥取の民藝窯といってもいろいろです。今回あらためて各々の窯が持つ個性をなんとなくですが確認することが出来ました。初めてだった「法勝寺松花窯」では若く可憐な<span style="font-family:Times;">2</span>代目の作品に触れ、「牧谷窯」ではサーフィンと作陶を愛する若者に出会いました。田んぼの中にたたずむ「延興寺窯」では、まるで　夏休みにおじゃまする親戚の叔父さんの家のようにくつろぎました。もちろん、目を皿のようにして品定め、しっかり買付をしてきました。<br />
<img src="http://organ-online.com/info/wp-content/uploads/2011/07/tottori2.001.jpg" height="350" width="490" border="0" hspace="0" vspace="0" alt="Tottori2.001" /><br />
<span style="font-family:Times;"><br />
</span>　そのほかにも、弓ヶ浜に古くから伝わる手紬、藍染め、手織りによる絣を伝承している「工房ゆみはま」、和傘の技術を継承している「淀江傘伝承の会」、手漉き和紙で知られる「大因州製紙」などへおじゃまして、伝統の技におもわずため息。大山の裾野にある「植田正治写真美術館」では、アマチュアリズムを貫いたモダンな写真家の存在に驚いたりしながら、山陰路を西に東に駆けめぐりました。折しも季節は梅雨まっただ中。山々の間をぬうように流れる渓流では鮎を釣る人がいたり、水田には田植えを終えた苗が青々として風にたなびいていたものです。そうそう、夜はモチロン、大江さんお薦めの居酒屋で海の幸に舌鼓。めずらしい食材や菓子にも遭遇。<span style="font-family:Times;">8</span>月末に予定している「鳥取の取っておき」展でご披露できるのを楽しみにしています。</p>
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		<title>パリ、マラケシュ、ジュネーブ</title>
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		<pubDate>Sat, 31 Oct 2009 09:10:38 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
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		<description><![CDATA[　今回のツアーはパリ、マラケシュ、ジュネーブの3個所。パリではシャルロット・ペリアンや、マシュー・マテゴ、ピエール・ガーリッシュなどフレンチ・モダンの家具や、60年代のアトリエコートなどフランスらしいエスプリに溢れたアイ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src="http://organ-online.com/info/wp-content/uploads/2009/10/2-2.jpg" height="634" width="490" align="" border="0" hspace="0" vspace="0" alt="2-2" title="" longdesc="" class="left"><br />
　今回のツアーはパリ、マラケシュ、ジュネーブの3個所。パリではシャルロット・ペリアンや、マシュー・マテゴ、ピエール・ガーリッシュなどフレンチ・モダンの家具や、60年代のアトリエコートなどフランスらしいエスプリに溢れたアイテムを買い付け、また、マラケシュでは絨毯やアフリカのファブリックなどクラフト感溢れる商品を見つけることができました。そして、スイスでは念願だったコルビュジェの「小さな家」を見学。おまけにモンブランを間近に体感することもできました。<br />
<img src="http://organ-online.com/info/wp-content/uploads/2009/10/1-1.jpg" height="497" width="490" align="" border="0" hspace="0" vspace="0" alt="1-1" title="" longdesc="" class="left"><br />
　パリではちょうど”Les Puces du Design&#8221;と呼ばれるイヴェントが開催中でした。フランス中から集まったユーズド・モダン家具屋さんがテント小屋で自慢の逸品を展示販売。顔見知りのディーラーさんもいて、近況を報告。家族連れでにぎわう光景に、ヨーロッパの人々の古い家具やデザインへの日常的な関心の高さを、あらためて認識しました。そうそう、クリニャンクールにあるマルシェ・ポールベールではフレンチ50’デザイナー、アラン・リシャールのエキシビジョンに遭遇。来年には、装飾美術館でフレンチ・モダンの回顧展も開かれる模様。北欧に続いて、知られざるフレンチ・デザインの扉が開かれそうです。</p>
<p><img src="http://organ-online.com/info/wp-content/uploads/2009/10/3-1.jpg" height="812" width="490" align="" border="0" hspace="0" vspace="0" alt="3-1" title="" longdesc="" class="left"><br />
　コルビュジェが住んでいたアパルトマンを初めて訪れることができました。写真ではおなじみだったけど、実際に見ると、自分らしく住むために様々な工夫をこらして徹底的に「住みこなす」姿勢に感激。巨匠というより、色んなジャンルを横断する多彩なアーティストだったことを知ることができ、なんだか身近に感じてしまいました。そして、スイスにある「小さな家」を見ることで、さらにその感を強くしました。故加藤和彦さんではありませんが「家をつくるなら、草の萌えるにおいのするカアペットをひきたいと思うのであります」、などと思ってしまいました。</p>
<p><img src="http://organ-online.com/info/wp-content/uploads/2009/10/4.jpg" height="341" width="490" align="" border="0" hspace="0" vspace="0" alt="4" title="" longdesc="" class="left"><br />
　モロッコは、ポール・ボウルズの「シェルタリング・スカイ」で、その不条理な世界に一方的な興味を抱いていただけなのですが、やはり赤土と真っ青な空のコントラストが強烈な異境でした。スークに迷い、グナワのリズムに陶酔する間もない3日間でしたが、貴重な体験だったと思います。<br />
　そんな欲張りな旅のアレコレは<a href="http://organ-online.com/info/archives/category/murmur" class="more">ブログ”murmur&#8221;</a>にアップしていますので、ご覧になって下さい。また、買い付けてきた商品は店頭に並んでおります。ホームページにも順次掲載いたしますのでお楽しみに。</p>
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		<title>「地上33階、生活芸術部屋」</title>
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		<pubDate>Thu, 23 Jul 2009 06:15:21 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
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		<description><![CDATA[　オファーをいただいて約1ヵ月あまり、高層マンションのモデルルームが完成しました。モデルルームといっても、改装したい部分や造作する家具もあり、プランニングから施工、ディスプレイまで短期集中のトライアルでした。結果は、ユー [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src="http://organ-online.com/info/wp-content/uploads/2009/07/co-1.jpg" height="276" width="490" align="" border="0" hspace="0" vspace="0" alt="Co 1" title="" longdesc="" class="left"><br />
　オファーをいただいて約1ヵ月あまり、高層マンションのモデルルームが完成しました。モデルルームといっても、改装したい部分や造作する家具もあり、プランニングから施工、ディスプレイまで短期集中のトライアルでした。結果は、ユーズドとENOUGHオリジナルの家具が無理なくマッチした「生活芸術部屋」に変身。演出過多になりがちなモデルルームですが、「自分がこの部屋を使うとしたら？」、という前提を心がけました。<br />
<img src="http://organ-online.com/info/wp-content/uploads/2009/07/co-2-1.jpg" height="357" width="490" align="" border="0" hspace="0" vspace="0" alt="Co 2-1" title="" longdesc="" class="left"><br />
　104平米4LDKの物件は、ダイニングと6畳日本間の境を取り払う改装後、麻カーペットを敷いてダイニングと一体感を持たせること。集いの場としてのダイニングを中心に、使用する方に余地を残すレイアウトを心がけました。<br />
<img src="http://organ-online.com/info/wp-content/uploads/2009/07/co-3.jpg" height="373" width="490" align="" border="0" hspace="0" vspace="0" alt="Co 3" title="" longdesc="" class="left"><br />
アアルトやケアホルム、ヤコブセンなどのヴィンテージ椅子を、普段の生活の中で使いこなしてください。<br />
　もちろん、見学もウエルカム。地上33階には、真夏とは思えない海風が吹き抜けてくれますよ。<br />
＜見学お問い合わせ先＞<br />
アイランドタワー・スカイクラブ・ギャラリー　0120-17-0683<br />
ルームナンバー#3303</p>
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		<title>コペンハーゲン、フィレンツェ、パリへ行ってきました。</title>
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		<pubDate>Sun, 29 Mar 2009 06:47:56 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
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		<description><![CDATA[　今回のヨーロッパ買付ツアーは、当初14日間の予定が、戻りのチケットが取れず12日間へ短縮、いつもより少しタイトでした。ここ最近、どのエアラインも便数を減らす傾向で、格安チケット席の確保もままならないようです。とはいって [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src="http://organ-online.com/info/wp-content/uploads/2009/03/222-1.jpg" height="466" width="490" align="" border="0" hspace="0" vspace="0" alt="222 1" title="" longdesc="" class="left"><br />
　今回のヨーロッパ買付ツアーは、当初14日間の予定が、戻りのチケットが取れず12日間へ短縮、いつもより少しタイトでした。ここ最近、どのエアラインも便数を減らす傾向で、格安チケット席の確保もままならないようです。とはいってもコペンハーゲンまで12時間、SASの旅はなかなか快適でした。着くそうそう、友人宅に預けておいたウェグナーや、ヤコブセンの椅子達を即梱包作業、初日からハードでしたが、程度の良いチークのエイト・チェアや子供用Ｔチェア、復刻されたクリスチャン・ヴェデルの子供椅子などが手に入り、まずは好スタート。恒例「ロッペン・マーケット（ノミの市）」も相変わらずの盛況ぶり。ルイス・ポールセンのランプや、スチルトン、キャサリンホルムなどをゲット出来ました。今さらながら気がついたのは、バスや地下鉄など公共の乗り物の手すり。どれも黄色で視認性が良く随所にもうけられていて、とても明快。しかも、それが全体にキリッとしたアクセントを与えているところなど、日常生活に役立つデザインの重要さを再確認しました。あっという間に移動日が訪れ、カストラップ空港へ向かうと、出発ロビーにはスワンチェアがたくさん並んでいてとってもカラフル。さすがデザイン立国はプロモーションが上手ですね。<br />
<img src="http://organ-online.com/info/wp-content/uploads/2009/03/222-2.jpg" height="584" width="489" align="" border="0" hspace="0" vspace="0" alt="222 2" title="" longdesc="" class="left"><br />
　今回初めて訪れたのがフィレンツェです。赤い瓦屋根の古い街並みも中世そのまま、世界中からの観光客でにぎわうしっとりとした古都でした。ルネサンスやバロックの名画や彫刻作品をミュージアムで見学したり、細い路地を探索したりと、ひたすら歩き回った4日間。特に興味深かったのは、イタリアで一番古いといわれる印刷術や、革製品などクラフトの世界です。「フィリオ」のクラシカルなグラフィックにふと芹沢銈介を思い浮かべたり、「タディ」の見事な革の小物入れの形にアレキサンダー・ノルの彫刻との類似性を発見したりと、あらためて手仕事の面白さに触れることが出来ました。民芸にしてもそうだけど、世界中に散らばった手仕事の痕跡には、何か共通するモチーフがあるようで不思議な気がします。独自性と普遍性がミックスしているところというか・・・。<br />
<img src="http://organ-online.com/info/wp-content/uploads/2009/03/222-3.jpg" height="606" width="490" align="" border="0" hspace="0" vspace="0" alt="222 3" title="" longdesc="" class="left"><br />
もちろん、食べ歩きも堪能しました。フィレンツェ料理はどちらかといえばしっかり味。素材を生かした素朴な地元ッ子御用達のトラッテリアはお薦めです。そうそう、さすがはイタリア、クルマもキュートです。パトカーはちゃんとアルミホイールを穿いたフィアットで、カラーもビビッド。路地を走り回る三輪オートバイのなんとラブリーなことでしょう。最後の夜、ミケランジェロ広場に登り、暮れなずむ街を眺めて思わずため息を漏らしました。<br />
<img src="http://organ-online.com/info/wp-content/uploads/2009/03/222-5.jpg" height="707" width="490" align="" border="0" hspace="0" vspace="0" alt="222 5" title="" longdesc="" class="left"><br />
　パリではまず、ジャン・ヌーヴェルが設計した「ケ・ブランリ美術館」へ。エッフェル塔を背景にした現代建築です。ただ時間がないため、外観とミュージアム・ショップのみ。それでも、世界中のトライバル・カルチャーを網羅しようとする試みは伝わってきます。「民具が、果たして芸術なのか」、という議論もあるようだけれど、それも結構、大いにやりましょう。先を急ぐ旅人は急ぎディーラーの待つ店へ。小規模ながら、ステフ・シモンのシャーロット・ペリアン展をやっていたのでスツールやランプを買付けました。前から欲しかった肘掛けラウンジ椅子を大いに迷ったのですが、シッピングの手配が付きそうになく、日本に帰ってから連絡を取り合うことに。翌朝はヴァンブのノミの市へ。ここはやっぱり楽しい。その後、クリニャンクールへ。欲しいものはとても高く、ここはもう来なくてもいいと思いました。夜は、友人が北マレに開いたレストラン「うさぎ」へ行き大いに食べ、楽しみました。<br />
戻ったと思ったら、案の定バテ気味。いつもの時差はさほど感じなかったのですが、かわりに「地差」みたいなものがドサッと来たみたいです。同じヨーロッパといっても気候や風土、文化の違いはあるわけで、体がビックリしたのも無理からぬこと。とはいっても、買い付けた商品は、もうほとんど店に並んでます。どうぞ、ご来店下さい。</p>
]]></content:encoded>
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		<title>Hilltribesの町、チェンマイ。</title>
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		<pubDate>Fri, 06 Mar 2009 08:17:14 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
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		<description><![CDATA[　タイ北部の町チェンマイは14世紀頃に栄えたランナー王国の古都。そして、西のミャンマー、東のラオスなどヒルトライブ（山岳民族）の文化が色鮮やかに反映した町でもあります。今回は、そんなクロスカルチャーを背景にした多様なクラ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src="http://organ-online.com/info/wp-content/uploads/2009/03/11-1.jpg" height="651" width="490" align="" border="0" hspace="0" vspace="0" alt="11-1" title="" longdesc="" class="left"><br />
　タイ北部の町チェンマイは14世紀頃に栄えたランナー王国の古都。そして、西のミャンマー、東のラオスなどヒルトライブ（山岳民族）の文化が色鮮やかに反映した町でもあります。今回は、そんなクロスカルチャーを背景にした多様なクラフト作品をタップリ堪能しました。まずは銀製品、それも前回すっかり魅了されたアカ族やヤフ族のバングルに夢中でした。ガッツリとしたファルムと様々な意匠はどれも魅力的。特にぶっといシルバーを力ずくでネジったかのような形は、古い本などでも目にする伝統的なもの。なんだか、ジョージア・オキーフが付けるとよく似合いそうな、シンプルな力強さに満ちています。また、モン族独特の意匠である「鍵型」のペンダントは、とてもユニークな形をしています。伝統的なセレモニーの際、人の魂が体から抜け出ない為に身につけたものだと言われています。それにしても、ネジネジやグルグル巻きなど、プリミティブなデザインの美しさはいつの時代にも通用するモダンな感覚だと再確認。特に古いものが持つパティーナには、抗しがたい「たたずまい」が感じられました。「布」も多様です。市場で売っているチープで鮮やかなチェックを選ぶ楽しさは、時を忘れてしまいそう（この布、後日訪れたエレファント・キャンプで、マフートと呼ばれるカレン族の象使い達が腰巻きに使っていました、場合によってはタオルにも。まさにそれらは北タイのワーク・ウェアだったのです）。それと対極的に凝った刺繍を施した布は、まさに万華鏡の世界です。糸と針を使い、ひとつひとつ丹念にこしらえられたパシン（筒型サロン）やブランケットにはたくさんの思いと時間が詰まっているかのようです。また、モン族のマーケットに行くと、目が回るほど多彩な文様のスカートやバッグが山積みされています。モウモウと揚がる埃と格闘しながら選ぶ気分はサイケデリック。そのモチーフの無限ともいえる組み合わせには、まったくもって「おそれ入谷の鬼子母神」です。モチロン、dosa大好きなウチの奥さん、テンションは、上がりっぱなしでした。<br />
<img src="http://organ-online.com/info/wp-content/uploads/2009/03/22.jpg" height="599" width="490" align="" border="0" hspace="0" vspace="0" alt="22" title="" longdesc="" class="left"><br />
　もうひとつ、忘れてならないのが「食」。タイ料理と聞いて一般的に思い浮かべられる激辛酸っぱい「トムヤムクン」的な食べものは、実はタイ南部のもの。チェンマイを含めた北部はカオニャオ（モチ米）が特に美味しく、様々な香草を使った多様な食文化はヘルシーで我々日本人にも食べやすいものが多いのです。特に、スパイス使いが巧みで、「あんまり食欲がないなー」などと思っていても、ナンプリックと呼ばれる辛いペーストを付けると肉もご飯もつい完食してしまいます。一回に食べる量が少ないためか、一日に4回とか5回たべる人も珍しくないらしいのですが、その割には肥満体の人はほとんど見かけません。カオ・ソーイ（カレー麺）、ガイヤーン（鳥の丸焼き）、サイウア（ソーセージ）、ソムタム・タイ（青パパイアサラダ）、ジョーグ（すりつぶしたお粥）などなど、数え上げたらきりがない数々の食堂の味。すぐにでも飛行機に飛び乗りたくなる誘惑に駆られそうで恐いくらいなのです。</p>
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		<title>サンタフェへ行ってきました</title>
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		<pubDate>Wed, 05 Nov 2008 04:07:53 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
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		<description><![CDATA[先月末、アメリカはサンタフェへ行ってきました。1980年代末、「サンタフェ・スタイル」という本に出会って以来、いつかは行ってみたい場所だったからです。当時はインテリアが一般的に意識され始めた時期で、ご多分に漏れず僕も「フ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>先月末、アメリカはサンタフェへ行ってきました。1980年代末、「サンタフェ・スタイル」という本に出会って以来、いつかは行ってみたい場所だったからです。当時はインテリアが一般的に意識され始めた時期で、ご多分に漏れず僕も「フレンチ・スタイル」、「ロフト・スタイル」、「ハイテク・スタイル」などといった洋書を見てはため息をついていたもの。そんな中でも「サンタフェ・スタイル」は、都会を離れても洗練ということがあり得ることを教えてくれた初めての提案だったように思います。その後、画家ジョージア・オキーフに興味を持ち、彼女がその後半生を過ごしたサンタフェ郊外のアビキューにある家が見学可能だと聞くと、「もう行くしかない」状態になったのです。それにしても、遠かった。昼頃福岡を出て成田へ、そしてL.A.で乗り換え、17時間の時差を越えてアルバカーキに着いたのは同日の夜。レンタカーを借り、その夜はモーテルで1泊。次の日サンタフェへ向かいました。時差ぼけでフラフラしつつも、まずはアレキサンダー・ジラルドの「フォーク・アート・ミュージアム」へ。「カチナ」と呼ばれるネイティブ・アメリカンのものを始め、世界中の人形がコレクションされています。ジラルドといえば、イームズにメキシカン・アートの面白さを伝授した人。ここニューメキシコ州は、その名の通りメキシコ領だったところ。アメリカといっても文化的にはネイティブ・アメリカン、ラテン、そして白人と、3つの文化が複雑に混在した場所なのです。</p>
<p><img src="http://organ-online.com/info/wp-content/uploads/2008/11/1.jpg" height="633" width="493" align="" border="0" hspace="0" vspace="0" alt="1" title="" longdesc="" class="left"></p>
<p>　そうそう、ここサンタフェにはジラルドが手がけたレストランもあります。といわけで、そのレストラン「コンパウンド」へ昼食を食べに行きました。店内は白い漆喰壁で、あちらこちらにジラルドの作品が配されていてとてもシック。もちろん、味も文句なしでした。食べ物と言えば、Whole Foodsというオーガニックなスーパーマーケットもサイコーでした。おかげで美味しいデリをテイクアウトして、モーテルで持ち込み夕食が楽しめました。明けて３日目はオキーフ・ミュージアムへ。初期のドローイングや水彩画も素晴らしかったけど、彼女の生き方自体に惹かれる身としては、動くオキーフの姿が初めてビデオで見れたのが嬉しかった。声は低めで早口なその語り口は、ストイックな彼女のイメージ通り。そして翌日は念願の自宅見学。その息をのむほどの静謐な世界にすっかり圧倒されてしまいました。写真撮影は禁止のため、一切は脳裏に焼き付けるしかなかったわけで、それがかえって良かったのかも。アドビの土壁にサーリネンやイームズの椅子が置かれた様は、まるで民芸+モダニズムにも通じる理想の空間でした。</p>
<p><img src="http://organ-online.com/info/wp-content/uploads/2008/11/2.jpg" height="706" width="493" align="" border="0" hspace="0" vspace="0" alt="2" title="" longdesc="" class="left"></p>
<p>　サンタフェ周辺には見所がたくさんあり、残り2日間はかけ足でそのいくつかを駆けめぐりました。まずは、ゴーストランチという場所にあるオキーフのアトリエ跡。風化した荒々しい山や崖の風景はまるで西部劇そのまま。馬に乗ったジョン・ウェインが今にも現れそうで、おもわずテンガロン・ハットを買ってしまいました。タオスという町にあるネイティブ・アメリカンの古い住居跡にはつい長居をしました。いくつかのショップを覗いては美しいターコイスや銀のアクセサリーを購入したからです。小さな店の中はシダー（ヒノキ科）の束を燃やした香りがまるで線香のように漂い、なんだかスピリチュアル。親戚の叔父さんみたいな顔をした店主の笑顔が今でも忘れられません。最後は大好きなチマヨ・ベストを求めて山間の小さな村へ。あいにくレンタカーのGPSがうまく作動せず、小道で迷っている時、ポツンとたたずむ農家がありました。ふと見ると、入り口にはバラク・オバマを支持するサインがかかっていました。そう、アメリカは大統領選まっただ中だったのです。変革を求める声はこんなところにも在るのだ、となんだか頼もしくなりました。肝心の織物店「オルテガ」、「センティネラ」はそのすぐ近くでした。大きな織機でガタン、ゴトンと仕事をしていたアーヴィングさんは日本の絣（かすり）が大好きとのこと。一度、ぜひ日本へ行きたいと仰っていました。<br />
　昔、”あきれたぼういず”という漫談トリオが、「地球の上に朝がくりゃ、その裏側は夜だろうー・・・」と唄っていました。アメリカをはるか上空から見ていると、なぜかこの唄を思い出します。まるで人跡未踏のように見える荒涼とした大地は、地球が惑星であることを思い出させてくれるようです。でも、いったん地上に舞い降りると、そこには様々な人々が違った文化を抱えて今日も生きています。これからも、様々な問題を抱えながら歩み続けるこの国への興味は尽きそうにありません。</p>
<p><img src="http://organ-online.com/info/wp-content/uploads/2008/11/3.jpg" height="1168" width="493" align="" border="0" hspace="0" vspace="0" alt="3" title="" longdesc="" class="left"></p>
<p>　organには、ナバホのターコイスや銀のアクセサリー、チマヨの織物など、トライブ感あふれる商品が入荷しています。ご来店をお待ちしています。</p>
]]></content:encoded>
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		<title>鹿児島へ行ってきました</title>
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		<pubDate>Sun, 06 Jul 2008 09:01:06 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
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		<description><![CDATA[梅雨の合間をぬって、鹿児島へ行ってきました。プレイマウンテンの中原さんがプロデュースした店&#8221;DWELL&#8221;を見てみたいと思っていた矢先に、大阪dieciの田丸さんご夫妻から「行きましょう」、とお誘い [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>梅雨の合間をぬって、鹿児島へ行ってきました。プレイマウンテンの中原さんがプロデュースした店&#8221;DWELL&#8221;を見てみたいと思っていた矢先に、大阪dieciの田丸さんご夫妻から「行きましょう」、とお誘いがあったから実現したようなものです。ENOUGHの野見山さん、田中さんも日帰りながらも強行参加です。日頃、仕事の面でもお世話になっている方々の新しい店を、仲の良い人々と一緒に訪れるのはとても嬉しいことです。良い刺激になるし、勉強にもなります。そして、今回はプレイマウンテンの郷古さんにナヴィをしてもらえるということで、いやが上にも期待が高まります。<br />
鹿児島空港で全員落ち合い、まずは&#8221;Factory 1202&#8243;へ。ここは、プレイマウンテンの家具などを製作しているところ。オーナーの川畑さんのオープンマインドな気持ちが伝わってくるような、ゆったりとした自宅兼工房です。プルーヴェやペリアンをリスペクトした作品を見て、なんだか嬉しくなりました。そんな中でも、子供とお母さんが対面で座れるというアイデアの新作デスクが素晴らしく、とても気になりました。。バターナイフをつくるワークショップも面白そうです。今度、機会があればぜひorganでもやってみたいものです。それにしても、こんな環境の中で物作りが出来るとは、うらやましい限りです。</p>
<p><img class="left" src="http://organ-online.com/info/wp-content/uploads/2008/07/087-1-1.jpg" border="0" alt="087 1-1" hspace="0" vspace="0" width="493" height="378" /></p>
<p>そんな川畑さんが案内してくれたのが障害者支援センター「しょうぶ学園」。僕も、友人の紹介で福岡の施設の人たちの作品に触れたり、少しだけorganで取り扱わせてもらっていることもあり、ぜひ訪れてみたい場所だったのです。でも、ここは期待を遙かに上回るところでした。まず、広い中庭を中心とした敷地内に点在する各施設が、まるでプラーべートなホテルのようです。各工房では、木工、陶芸、染め織り、刺繍、和紙、パン作り、音楽などの創作が行われています。障害者の芸術活動は、近年、日本でも注目されている表現分野です。健常者にありがちなバランスを持つ表現ではなく、あくまで自己流で伝えられる表現は、とても刺激的でサイケデリックでさえあります。コム・デ・ギャルソン顔負けの刺繍や、めくるめく土塊なんて見ていると、思わずドキドキしてしまいます。多分、指導されている方々のディレクションも功を奏しているのだと思います。数点ですが、買い物をしました。その中でも、木の切り株を削り、白く塗ったスツールはゲルチョップなんか目じゃないくらいにイカしてると思います。なんたって、生ですもの。</p>
<p><img class="left" src="http://organ-online.com/info/wp-content/uploads/2008/07/087-3-1.jpg" border="0" alt="087 3-1" hspace="0" vspace="0" width="493" height="575" /></p>
<p>お目当ての&#8221;DWELL&#8221;は、鹿児島港近くで、すぐ前がドーンと桜島という絶好のロケーション。石造りの倉庫を上手に利用した店内に、家具やクラフトがしっくりと馴染んでいます。相方は早速、竹かごを購入してました。さすがに南方の竹は粘りがあってしなやか。僕は、カフェのよく冷えたビールで一休み。ついつい長居したくなるスペースです。ここから発信される様々な事柄が、きっと鹿児島のシーンを変えてゆきそうな気がします。個性的なアクセサリーを作る宮本さんの&#8221;samulo&#8221;や、美しい木のボウルが素晴らしい盛永さんの&#8221;Crate&#8221;など、目が離せない作家さんの宝庫なのです。<br />
<img class="left" src="http://organ-online.com/info/wp-content/uploads/2008/07/087-7.jpg" border="0" alt="087 7" hspace="0" vspace="0" width="493" height="458" /></p>
<p>翌日は、「沈寿官」という古くからの薩摩焼の窯元を訪ねました。以前、司馬遼太郎の「故郷、忘じがたく候」を読み、いつか訪れてみたかったところです。慶長の役が終わった1598年に日本に連れてこられた陶工の子孫は、現在で15代目。薩摩藩の御用窯として素晴らしい白薩摩、黒薩摩が残されています。幸運なことに、薩摩の伝統的武家屋敷様式であるベンガラ壁の座敷を拝見させて頂き、その後資料館では精緻な工芸作品の数々に圧倒されました。考えてみると、九州にはこうした帰化朝鮮陶工たちの足跡が点在しています。それらは、民芸として生活の為の雑器として、あるいは官窯の高級品として、そして芸術表現として独自の発展を遂げてきました。そんな様々な焼き物を発見することが出来るのはうれしい限り。九州に住んでてラッキーです。</p>
<p><img class="left" src="http://organ-online.com/info/wp-content/uploads/2008/07/087-8.jpg" border="0" alt="087 8" hspace="0" vspace="0" width="493" height="412" /></p>
<p>そういえば　「まぐろラーメン」に出会えたのもラッキーでした。場所はまぐろで有名な串木野。どんな味かは、あえて言いません。豚骨が少々胃にこたえる年になった僕にはまるで救世主。わさびが薬味ってとこもお茶漬けみたいで新鮮。これだったら、スープも残さず完食できそうです。そして、最後を締めたのは「薩摩揚げ」。まるで、キッシュのように甘くてホッコリした味が格別でした。<br />
「次回はぜひ、沖縄へ行きましょう」と、みんなで約束。　その後、田丸夫妻と一緒に車で福岡へ。途中、人吉の名民芸店「魚座」や、熊本の小代焼きなどに立ち寄り、焼き物三昧を楽しみました。</p>
<p>dieci<br />
大阪市北区天神橋1-1-11<br />
天一ビル1・2F<br />
tel&amp;fax 06-6882-7828</p>
<p>http://www.dieci-cafe.com</p>
<p>Factory 1202<br />
鹿児島市本名町1202<br />
tel. 099-294-3627</p>
<p>http://www.factory1202.com</p>
<p>DWELL playmountain<br />
鹿児島市住吉町７-１<br />
tel. 099-801-8114</p>
<p>http://www.dwell-playmountain.com</p>
<p>samulo<br />
鹿児島市西千石町8-21　田口ビル1Ｆ<br />
tel. 099-226-8030</p>
<p>Crate<br />
鹿児島県日置市東市来長里２５５８‐３<br />
tel/fax  099-274-4300</p>
<p>http://www.crate-furniture.net/</p>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>鳥取、島根へ行って来ました</title>
		<link>http://organ-online.com/info/archives/144</link>
		<comments>http://organ-online.com/info/archives/144#comments</comments>
		<pubDate>Sat, 05 Apr 2008 10:07:27 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[column]]></category>

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		<description><![CDATA[　ちょっと強行軍でしたが、念願の鳥取、島根へ行って来ました。二泊三日で六つの窯元、それに植田正治写真美術館に出雲大社と欲張りな旅です。でも、民芸はもちろん、温泉もタップリ満喫することが出来ました。 　福岡を夜中の12時に [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>　ちょっと強行軍でしたが、念願の鳥取、島根へ行って来ました。二泊三日で六つの窯元、それに植田正治写真美術館に出雲大社と欲張りな旅です。でも、民芸はもちろん、温泉もタップリ満喫することが出来ました。<br />
　福岡を夜中の12時に出発、鳥取に着いたのは朝の7時すぎ。一休みして早速最初の目的地「中井窯」を訪問。早朝にもかかわらず、坂本章さんに素晴らしい登り窯や仕事場も拝見させて頂き、その整理整頓ぶりに感激。いい仕事には、気持ちのいい環境が大切ですね。おなじみ柳宗理の作品を始め、そのモダンで端正なたたずまいの作品を前に、ねぼけた頭もすっかり覚醒してしまいました。黒にも見える濃い茶色と、独特のグリーンというツートーン・カラーにすっかり魅了され、気が付けばアレもコレもと手を出していました。小品ですが、キリっとした形の「塩こしょう入れ」は食卓で重宝しそうです。</p>
<p><img src="http://organ-online.com/info/wp-content/uploads/2008/04/sanin-2.jpg" height="185" width="493" border="0" hspace="0" vspace="0" alt="Sanin 2" /></p>
<p>　続いて「岩井窯」を訪問。山を背景にした広い敷地に工房やギャラリー、カフェなどを配した贅沢な空間。山本教行さんに、前から疑問だったスリップウェアのテクニックのことを尋ねると、「スポイトに含ませた陶土を垂らす技法」とのこと。なるほど、だからあんなに自由な線が描けるのだ、と納得。立派な展示室で、イギリスの古いスリップウェアや李朝の古陶などを拝見しました。<br />
　途中、鳥取砂丘を経由しながら遠く点在する窯元を巡っている為、鳥取民芸館での見学を終えた頃にはすっかり夕暮れ、予約した温泉旅館の夕餉に遅れないようにと車を走らせました。</p>
<p>　翌日はまず、旅館からひと山越えた場所に位置する「山根窯」からスタート。それは素晴らしい山間の環境の中にありました。石原さんご夫婦の笑顔に迎えられ、自宅兼ギャラリーでお茶をいただきながら、作品を拝見。古いデルフト焼きのタイルや、世界中のアンティックに囲まれたキッチンが素敵でした。なかでも、古いスリップウェアの大皿は圧巻。オーブンで焼かれ、使い込まれた皿はところどころ欠けて、とてもイイ色と風合いが出ています。焼き物は、使われることが幸せな証拠です。ここでいただいた狸のお腹のようなコーヒー・ポットも、イイ味が出るまで使いこなしたいものです。<br />
<img src="http://organ-online.com/info/wp-content/uploads/2008/04/sanin-3.jpg" height="391" width="495" border="0" hspace="0" vspace="0" alt="Sanin 3" /><br />
　その後、ウチの奥さんの希望で植田正治写真美術館へ。まだ3合目まで雪が残っている大山をバックに、コンクリートの建物がスコーンと建っている。ちょっと、シェルターみたい。そして大山を正面にとらえた館内からの眺めが印象的、この建物自体がカメラのようでもある。<br />
　砂漠を背景にした人物たちの写真は、初めて見るはずなのになぜか既視感が。そうだ、オーケストラ・ルナのジャケ写の世界に近いのかも。シュールで実験的なモノクロームの画面は、フェリーニの映画の一場面のようでもあり、戦前に、こんなモダニズム写真を撮っていた人がいるとはかなりのショック。彼自身は「田舎のアマチュアリズム」を標榜していたらしく、その独創的な立ち位置に感動しました。<br />
　そのあとは松江に向かい、「船木窯」を尋ねました。バーナード・リーチがここを訪れ、セント・アイヴスの窯に似たロケーションに驚いたといいます。船木伸児さんの話では、昔は輸出向けのエキゾティックな絵付け陶磁器をすぐ前の浜から出荷をしていたということです。それにしても、濱田庄司も泊まったという日本家屋から眺める宍道湖のすばらしさといったらどうでしょう。隣の洋室にはケアホルムのソファ・セット、そして「仕方が無いから自慢する」というリーチ直筆の警句のような書。いつまでもおじゃましていたい衝動を抑え、伸児さんのみずみずしい作品を数点譲ってもらいその場を辞しました。<br />
<img src="http://organ-online.com/info/wp-content/uploads/2008/04/sanin-4.jpg" height="335" width="495" border="0" hspace="0" vspace="0" alt="Sanin 4" /><br />
　全国的にも知られる「出西窯」の素晴らしさはもう皆さんご存じなので、ここでは触れません。買い物の後でいただいたセルフ・サーヴィスのコーヒーがお好みのカップで飲めて嬉しかったです。<br />
　そして、旅の最後は「湯町窯」。玉造温泉の駅の近くにあるお店におじゃましました。黄色い独特の釉薬で焼かれたたくさんのスリップウェアにめまいがしそう。2階に上がると、ここにも柳宗悦やリーチ、棟方志功などの作品がいっぱい。あらためて、彼らの足跡の大きさを思い知らされました。<br />
<img src="http://organ-online.com/info/wp-content/uploads/2008/04/sanin-5.jpg" height="210" width="495" border="0" hspace="0" vspace="0" alt="Sanin 5" /></p>
<p>　最終日は出雲大社と出雲蕎麦で仕上げ。というわけで、かけ足の旅でしたが春の山陰を満喫できました。それにしても、「民芸」とは不思議なものです。本国イギリスではすたれてしまったスリップウェアという手法が濱田庄司などによって伝えられ、バーナード・リーチの指導で日本の陶工に引き継がれる。それはまるで、人から人への密かでグローバルな連なりのように思えます。確かに伝統の継承という側面があるのですが、時代や所が変わり、作り手も変わればニュアンスやフォルムも変化してゆきます。その意味で「民芸」は「モダニズム」にも通じるような気がします。一見相反するように見えるふたつですが、この先もずっと引き継がれてゆく批評精神に裏打ちされた永遠のデザイン運動なのではないでしょうか。</p>
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		<title>豊かな土地、チェンマイ</title>
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		<pubDate>Thu, 21 Feb 2008 08:34:15 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
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		<description><![CDATA[　タイ北部の街チェンマイへ行ってきました。ベスト・シーズンらしく気温は最高で30度、朝晩は17度くらいと過ごしやすく、暑さが苦手な人も大丈夫。僕らも今回は、買付けとヴァカンス半々という感じだったので、うまいメシをたくさん [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>　タイ北部の街チェンマイへ行ってきました。ベスト・シーズンらしく気温は最高で30度、朝晩は17度くらいと過ごしやすく、暑さが苦手な人も大丈夫。僕らも今回は、買付けとヴァカンス半々という感じだったので、うまいメシをたくさん食べてきました。チェンマイを含むタイ北部の料理は、香草をタップリ使ったヘルシーなものも多く、タイ料理と聞いてイメージする激辛とはちょっと違っています。ココナツ甘い餅米の上にタップリ載ったマンゴ(1)なんていう、不思議だけど美味なものにも初挑戦。いつもとは違う世界に、軽いカルチャー・ショックを覚えました。<br />
　チェンマイは、その昔北部タイを統治したラーンナー王国の都だったところ。今のミャンマーや、ラオス、カンボジアと隣接していたため、民族も文化も多様に混交しています。また、西欧の植民地支配を受けていないこともあって、古い伝統が今でも息づいているような気がします。今回の旅では、布、陶器、銀工芸などを通じて、少しだけれど、そんな豊かな土地が生み出す滋味を味わうことが出来ました。<img src="http://organ-online.com/info/wp-content/uploads/2008/02/chaingmai-01-1.jpg" height="593" width="495" border="0" hspace="0" vspace="0" alt="Chaingmai 01-1" /><br />
　<br />
　チェンマイ近郊にはカレン、アカ、リス、モンなど、多くの少数民族が住んでいます。短い滞在でしたが、布という形でその味わい深い世界に触れる事が出来ました。たとえば女性が身につけるパシンと呼ばれる筒型のスカート(2)には一目で魅了されてしまいました。その裾に使われている、メーチェムという田舎で織られる生地は一日で2,3cmしか出来ないとのこと。家々で母から娘へと伝えられる大切なもので、その技術も継承者が少なくなりつつあるようです。ストライプと刺繍、大胆なんだけどシックな色のコンビネーションはとてもモダン、そして長い時間を経た風合いが格別です。</p>
<p>　個人的に楽しみにしていたのが、タイの古陶器です。スコータイ、カロン、サンカンペーンなど、いずれも11世紀から16世紀頃の窯から発掘されたもの。サンカロークという窯の茶碗は日本で「すんころく」と呼ばれ、千利休など茶人に珍重されたといいます。「焼き物は世界をめぐる」というわけで、北欧の陶器好きにもアピールする味わい深い作品が眠っています。特にめずらしい　パヤオ窯の皿(3)には一目惚れ。魚のモチーフがなんともナイーヴです。小さな仏様の顔もホッコリしていて、なんだか日本の「木喰仏」を思い出してしまいました。<br />
　銀細工もチェンマイではたくさん作られていますが、観光みやげっぽいものがほとんど。今回、少しだけ見つけたバングル(4)は、そんな中でもシンプルで力強いもの。少数民族が普段、装飾用に使っているものです。</p>
<p><img src="http://organ-online.com/info/wp-content/uploads/2008/02/caingmai-02.jpg" height="325" width="495" border="0" hspace="0" vspace="0" alt="Caingmai 02" /><br />
　その他にも、おなじみフィッシャーマンズ・パンツやハエ叩き、アロマ・オイルなど「いかにも」なアイテムも買ってきました。こちらでチェックしてみてください。また、よかったらぜひ店頭でご覧になって下さい。<br />
というわけで、久々のアジアの旅はなんだかとても良い刺激になりました。今でも店内ではmurmurにも書いた般若心境のCDがエンドレスで流れっぱなしで、チェンマイ・ムードいっぱい。<br />
確かに伝統が息づく古都なんだけど、一方ではそのCDを買ったオーガニック系のこざっぱりした店があったり、「チェンマイの代官山」といわれるお洒落ショップ街などにある地元の豆を使った「ドイチャン・コーヒー」（5）はスタバより美味だったりと、都会的な面も合わせ持っています。　食べ物にしても、文化にしても、地産地消な姿勢に感激しました。</p>
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		<title>アメリカ西海岸 #03 &#8220;Niemeyer House&#8221;</title>
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		<pubDate>Fri, 19 Oct 2007 08:37:18 +0000</pubDate>
		<dc:creator>organ</dc:creator>
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		<description><![CDATA[
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			<content:encoded><![CDATA[<p>最近印象的だった本に&#8221;MODERNIST PARADISE&#8221;<span class="footnote"><a href="#column39-1" title="  &quot;MODERNIST PARADISE&quot; by Webb &amp;#38; Street-Porter （Rizzoli社）" name="column39-1f" id="column39-1f">*1</a></span>がある。L.A.にあるオスカー・ニーマイヤー建築のヴィラ<span class="footnote"><a href="#column39-2" title=" なんでも、北米にある唯一のニーマイヤー建築とのこと。ちなみに、J.P.ベルモンド主演の映画「リオの男」で、ニーマイヤーが手がけたブラジリアの建築群が見れる。 " name="column39-2f" id="column39-2f">*2</a></span>に住む稀代のモダン・デザイン・ディーラー、マイケル・ボイド氏のコレクションを一冊にまとめたものである。そのコレクションたるや、まさに驚愕もの。</p>
<p>バウハウスからミッド・センチュリー、そしてコンテンポラリーまで、完璧なプライベート・ミュージアム状態。今回、幸運にも前述のtortoisさんの紹介で、お宅へおじゃますることに。</p>
<p>サンタ・モニカのはずれの閑静な住宅地にある館は降り注ぐカリフォルニアの光を浴びている。早速ボイド氏の案内で室内を見せてもらうと、そこには本で見た光景が広がっている。リートフェルトからイームズ、プルーヴェ、ペリアン、シャロウそして数々のデザイン・イコンな椅子、家具。そしてジューヴの陶器やノルの木彫、ムイユの照明などがしかるべきアレンジで僕らを取り囲んでいる。でも、不思議に威圧感や緊張感がない。ある部屋のドアを開けると、そこには息子さんがネルソンのソファに座ってノートパソコンに向かっている。ハイエンドなデザインが、一定の統一感の中で生活に生かされているのだ。ボイド氏はそれを”Quiet Design&#8221;と呼ぶ。NYのギャラリー&#8221;MOSS&#8221;などのめまぐるしく変化するデザイン業界のやり方には当然、批判的だ。キュレーションも手がける彼は、現在リートフェルトvsドナルド・ジャッドなど、ツボを突いたプログラムの展覧会を企画中とか。</p>
<p>最後に「なにかトレードしませんか」との言葉に、「Yanagiのバタフライ・スツールの小さいヴァージョンは？」と返したら「エッ、そんなのあるの」と興味ありげ。でも、何と交換してもらえるか、それが問題だ。<span style="font-size:14pt;"></p>
<p></span></p>
<p><img src="http://www.organ-online.com/info/media/1/20071019-niemeyer_house.jpg" height="434" width="495" border="0" hspace="0" vspace="0" /></p>
<ul class="footnote">
<li><a href="#column39-1f" name="column39-1" id="column39-1">※1</a>  <a href="http://organ.shop-pro.jp/?pid=5413878" target="_blank" title="書籍の販売ページへ" class="more">&#8220;MODERNIST PARADISE&#8221;</a> by Webb &#38; Street-Porter （Rizzoli社）</li>
<li><a href="#column39-2f" name="column39-2" id="column39-2">※2</a> なんでも、北米にある唯一のニーマイヤー建築とのこと。ちなみに、J.P.ベルモンド主演の映画「リオの男」で、ニーマイヤーが手がけたブラジリアの建築群が見れる。 </li>
</ul>
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		<title>アメリカ西海岸 #02 &#8220;Adam Silverman&#8221;</title>
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		<pubDate>Sun, 30 Sep 2007 07:50:00 +0000</pubDate>
		<dc:creator>organ</dc:creator>
				<category><![CDATA[column]]></category>

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		<description><![CDATA[
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			<content:encoded><![CDATA[<p>　アダム・シルヴァーマンの陶器に初めて出会ったのは、東京のプレイマウンテンだった。</p>
<p>日頃自分が扱っている北欧の陶器とはひと味違った有り様に、正直ちょっととまどってしまった。北欧のヴィンテージと呼ばれる陶器はある程度評価が定まったものが多い。本などを通してあらかじめ勉強し、あとは自分の好みを反映したものを物色、値段に悩みつつ購入すればいい。ところが、現代作家の作品はそうは行かない。自分のセンスだけが頼り、そこが面白い。作品に感じられる過去の誰それの影響をひとりウンヌンし、下世話に将来性もカンガミ、エイヤッと購入するわけである。アダムの作品はカリフォルニアらしい明るさと、民芸にも通じるクラフト感がうまくバランスしていてとても新鮮だった。</p>
<p>今回の旅で、L.A.のAtwaterにあるアダムの工房を訪れることが出来そうだと聞き、とても楽しみにしていた。</p>
<p>　出迎えてくれたアダムは、アレン・ギンズバーグ風のセル・フレーム眼鏡<span class="footnote"><a href="#column25-1" title=" 60年代ビート詩人のトレードマーク的メガネ。いかにも本を読みすぎたという感じが演出できる。昨今、ジョニー・デップ型としてリ・メイク、流行の兆しアリ。今回の買付で、ヴィンテージを数点ゲット。" name="column25-1f" id="column25-1f">*1</a></span>をかけたもじゃもじゃ頭で、ヒョロっと背が高くとてもクールな印象。コンパクトな工房にはロクロや窯がいい感じに配置され、間近に迫った展覧会のための作品がまだ素焼きの状態で待機している。壁には益子での写真や大学のペナント、愛娘の絵などがピンナップされ、アーティストらしいインティメートな雰囲気にあふれている。ある壁の面が黄色にペイントされている。彼はもともと建築を学んでいたはず。とすれば、この色はコルビュジェの影響か？などと想像しつつ、いれたてのエスプレッソをアダムの器でおいしくいただく。</p>
<p>なんと至福の時間。</p>
<p><img src="http://www.organ-online.com/info/media/1/20071012-2007_LA03.jpg" height="437" width="493" alt="2007 La03" /></p>
<ul class="footnote">
<li><a href="#column25-1f" name="column25-1" id="column25-1">※1</a> 60年代ビート詩人のトレードマーク的メガネ。いかにも本を読みすぎたという感じが演出できる。昨今、ジョニー・デップ型としてリ・メイク、流行の兆しアリ。今回の買付で、ヴィンテージを数点ゲット。</li>
</ul>
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		<title>アメリカ西海岸 #01 &#8220;Joshua Tree&#8221;</title>
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		<pubDate>Wed, 26 Sep 2007 15:15:00 +0000</pubDate>
		<dc:creator>organ</dc:creator>
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		<description><![CDATA[
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>　300年は生きるという奇怪な形の植物ジョシュア・ツリー<span class="footnote"><a href="#column24-1" title="  一見サボテンの一種みたいだが、ユリ科の植物。この一帯に群生、得意な景観を呈している。U2のアルバム・タイトルにもなっている。" name="column24-1f" id="column24-1f">*1</a></span>。その名を取った国立公園は乾燥した砂漠地帯に位置している。L.A.から約3時間、途中モダンな別荘地として有名なパーム・スプリングス<span class="footnote"><a href="#column24-2" title=" 1950年代フランク・シナトラを始め、数々のハリウッド・スター達が別荘を建てた場所。砂漠のまっただ中にプールやゴルフ場、ミッド・センチュリー・モダンな建築物を強引に出現させたアメリカン・ドリームの権化のような所。" name="column24-2f" id="column24-2f">*2</a></span>を経由してこの地に向かったのは彫刻家、家具作家アルマ・アレンに会うためである。</p>
<p>2年ほど前、初めてのL.A.で、ヴェニスのアボット・ケニー通り<span class="footnote"><a href="#column24-3" title=" アーティスティックなギャラリーやショップが並ぶLAでもユニークなエリア。ここには、今回すっかりお世話になったSOURCEの杉山氏が親 しくするショップ、tortois(トータス）がある。柳宗理,白山陶器、南部鉄器をはじめ、日本のデザイン・アイテムを卓越したセンスで紹介している必見の店。" name="column24-3f" id="column24-3f">*3</a></span> にあったギャラリー&#8221;PEARCE&#8221;で彼の作品を見て、ブランクーシやアルプの影響を感じ取ることが出来るその不思議なオブジェに興味を持った。</p>
<p>その時はシンプルな木彫だけしか購入しなかったことが心残りだった。木の切り株を思わせるスツールや、アイアン・ウッド<span class="footnote"><a href="#column24-4" title="水に沈むという世界一重い木材、アイアン・ウッド（うりん）。彼自身が砂漠で愛犬フリッツと一緒に採取したもの。" name="column24-4f" id="column24-4f">*4</a></span>と呼ばれる固い木を使った小さな生き物のような作品をもう一度見てみたかったのだ。その後、彼はここジョシュア・ツリーにガール・フレンド、ナンシーと愛犬フリッツと一緒に移り、1950年代のキャンピング・カー「ストリームライン」に寝起きしながら、新しいギャラリーと住まい造りに挑戦している最中なのである。それにしても、この荒野で自力で家を建てるとは、フロンティア・スピリットは死語ではなかった。全ての生物がしたたかに生き残るしかないこの過酷な土地が、おそらく彼を魅了したのだろう。古来、人はあえて海、もしくは砂漠を渡ることで他者と出会い、交流し、交易を行ってきた。迫り来る美しい夕闇の中、僕ら遠来の訪問者はまだ電灯も準備されていない暗い建物の中でそのすべすべとしたオブジェの感触を楽しんだのである。そして、アルマの案内で、西部劇のセットに使われたという真っ暗な街並をハイな気分で探検。ふと空を見上げると、僕らはダイヤモンド・ダストのように輝く満天の星にすっかり包み込まれていた。</p>
<p><img src="http://www.organ-online.com/info/media/1/20071012-2007_LA01.jpg" height="462" width="494" align="middle" alt="2007 La01" /><img src="http://www.organ-online.com/info/media/1/20071012-2007_LA02.jpg" height="435" width="494" align="middle" alt="2007 La02" /></p>
<ul class="footnote">
<li><a href="#column24-1f" name="column24-1" id="column24-1">※1</a>  一見サボテンの一種みたいだが、ユリ科の植物。この一帯に群生、得意な景観を呈している。U2のアルバム・タイトルにもなっている。</li>
<li><a href="#column24-2f" name="column24-2" id="column24-2">※2</a> 1950年代フランク・シナトラを始め、数々のハリウッド・スター達が別荘を建てた場所。砂漠のまっただ中にプールやゴルフ場、ミッド・センチュリー・モダンな建築物を強引に出現させたアメリカン・ドリームの権化のような所。</li>
<li><a href="#column24-3f" name="column24-3" id="column24-3">※3</a> アーティスティックなギャラリーやショップが並ぶLAでもユニークなエリア。ここには、今回すっかりお世話になったSOURCEの杉山氏が親 しくするショップ、tortois(トータス）がある。柳宗理,白山陶器、南部鉄器をはじめ、日本のデザイン・アイテムを卓越したセンスで紹介している必見の店。</li>
<li><a href="#column24-4f" name="column24-4" id="column24-4">※4</a>水に沈むという世界一重い木材、アイアン・ウッド（うりん）。彼自身が砂漠で愛犬フリッツと一緒に採取したもの。</li>
</ul>
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		<title>「備前へ」</title>
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		<pubDate>Fri, 25 May 2007 07:56:00 +0000</pubDate>
		<dc:creator>organ</dc:creator>
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			<content:encoded><![CDATA[<p>　倉敷と直島は実は近いらしいことを知り、念願だった大原美術館とベネッセ・ミュージアムに行ってきました。久々に乗った新幹線の速さに驚きつつ、車窓や駅弁を楽しむ間もなく備前、岡山に到着。ローカル線を乗り継ぎ、小さな渡船でまずは直島へ。「日本の地中海」といわれるだけあって、日差しが強く、小さな島全体がキラキラ乱反射していました。島々が重なり合い、対岸にかすんで見える四国、高松の街が意外に近いのにビックリ。地中海というより、これはやはり日本的な風景です。埠頭には草間弥生のカボチャ、小さな入り江には大竹伸朗の船、切り立った岩場に杉本博司の写真など、島中にアート作品が点在していて、うっかりすると見過ごしてしまいそう。地中美術館は休館日のため、ベネッセだけの見学。でも、ジャクソン・ポロックやデビッド・ホックニーなど現代アートの傑作がゆったりとした空間の中で充分楽しめました。大きな石に寝っ転がるスペースでぼんやり流れる雲を眺めていると、空にうっすらと虹が架かっていましたっけ。景観にとけ込んだかのように建築やアートが在るというのはとてもいいものです。</p>
<p><img src="http://www.organ-online.com/info/media/1/20071012-2007_bizen01.jpg" height="414" width="496" align="middle" alt="2007 Bizen01" /><br />
　大原美術館に興味を持ったのは、濱田庄司のコレクションに惹かれてのこと。本館の名画はそこそこに、足はついつい陶芸館へと向かいます。濱田をはじめ、バーナード・リーチ、河井寛次郎、富本憲吉など、民芸運動を通じて交流を深めた名工による作品は、当然ながらとても見応えがあるものでした。でも、それ以上に興味深かったのは、隣接する倉敷民芸館。熊本国際民芸館を作った外村吉之介によって開設されたことがうなずける瀟洒な土蔵には、素朴と洗練のバランスが美しい品々がひっそりとたたずんでいます。倉敷ガラスや、山陰地方の焼き物など「用の美」にあふれたものに打たれました。なかでも、入り口近くにポンと置いてあった竹のスツールに目が釘付けに。学芸員の方に出自を訪ねたところ、くわしいことは不明だが、戦前の台湾製だろうとのこと。無名の工人による手仕事は、とても丁寧で細かく、まるで「ペリアン好み」。しかし、残念ながら現在は入手不可能とのこと。どこにいても、バイヤー根性が出てしまう自分にはあきれます。そろそろ小腹もすいたし、喧噪を離れた、本町という古い通りにある「さくら」という蕎麦屋で”荒ばしり”と呼ばれる旨い地酒を傾けつつ、次なる山陰の旅へと思いを馳せました。<br />
<img src="http://www.organ-online.com/info/media/1/20071012-2007_bizen02.jpg" height="575" width="494" align="middle" alt="2007 Bizen02" /></p>
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		<title>「旅の合間」</title>
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		<pubDate>Mon, 12 Mar 2007 08:03:00 +0000</pubDate>
		<dc:creator>organ</dc:creator>
				<category><![CDATA[column]]></category>

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			<content:encoded><![CDATA[<p>　今回の旅では、買付の合間をぬって、いくつかのデザイン・イコン的場所を訪ねてみました。それは、ドイツ、デッサウのバウハウスやフランス、パリ近郊にあるコルビュジエのサヴォワ邸など、前々から一度は行ってみたかった場所ばかり。写真や資料ではおなじみなだけに、実際に自分の目で確かめることへの期待はとても高く、また、いずれも期待以上に素晴らしいものでした。</p>
<p>まずコペンハーゲンに着き、いつもお世話になっている家具デザイナーO氏の奥さん、K子さんから聞いたデザイン・ミュージアムへ。電車で2時間半、KoldingにあるTRAPHOLTは、デンマークが誇る名作椅子の数々が展示されている海辺の小さなミュージアム。なかでも、一昨年他界したナナ・ディッツェルのコーナーが充実。オブジェのような杖がとてもカラフルでした。でも、お目当ては、以前から興味があったデンマークのデザイナー、クリスチャン・ヴェデルの展覧会。&#8221;MOUDAS SOFA&#8221;という座り心地のよい椅子をデザインした人で、復刻された鳥のオブジェで再評価されています。でも、僕が好きなのは子供用のシステム家具。プライウッドを使った可変的な椅子やテーブルは、シンプルで自由度が高く、鳥のオブジェ同様に彼の非凡な才能を発揮した傑作だと思います。このミュージアムでは、もうひとつ意外な発見をしました。アルネ・ヤコブセンのサマー・ハウスが移設、展示公開されているのです。プレハブ風の内部はとてもコンパクトで機能的、工夫されたキッチンが印象的でした。<br />
<img src="http://www.organ-online.com/info/media/1/20071012-2007_mar_01.jpg" height="750" width="501" align="middle" alt="2007 Mar 01" /><span style="font-size:0pt;"><br />
</span>　ベルリンからデッサウのバウハウスへ向かった日はみぞれ混じりでとても寒い日でした。でも、どんより曇った空気の中にあのガラスに覆われた四角い建物がスックと立ち現れたときにはおもわず感動。時代に翻弄されつつ、革新的な方針でさまざまな造形的実験がなされた場が、そこに在りました。ここは、まちがいなく、僕らが現在、生活の中で享受しているデザインなるもののスタート地点のひとつなのです。薄暗い半地下の廊下には当時の木製のロッカーがあり、ここで学んだ生徒や教授たちの足音が今にも響いてきそうでした。それに当時と同じ食堂で食べたランチ。昔もやっぱり、あまりおいしくなかったんだろうなー。すぐ近くの木立の中にあるパウル・クレーやオスカー・シュレンマーたち、教授のための住宅にも行ってきました。外観のモダンさに比べ、2世帯に区切られた中身はコンパクトで、そっけないくらい簡素。食堂も手狭。後述するコルビュジェ設計の広い食堂とは違っています。でも、それまでの装飾過剰な住まいと違ったアパートみたいな部屋はとても新鮮だったはず。階段室などのカラフルなペイントが一際効果を上げていました。</p>
<p>　ベルリンにあるバウハウス・アーカイブは残念ながら写真撮影禁止。でも、椅子やグラフィック、タイポグラフィー、建築など貴重な資料はとても楽しめました。なかでも、マルセル・ブロイヤーの初期の椅子があのカンチ・レバー式ではなく、フォークロア風だったのにビックリ、というかやっぱり、と納得。彼らもアーツ・アンド・クラフツの動向にはコンシャスだったわけで、工業化と手仕事の折り合いは、今でも続くテーマです。そうそう、女性写真家ルチア・モホリ（モホリ・ナギの妻でもありました）の作品も素晴らしい発見でした。<br />
<img src="http://www.organ-online.com/info/media/1/20071012-2007_mar_02.jpg" height="629" width="494" align="middle" alt="2007 Mar 02" /><br />
　パリに来るたびに、「今度こそ」と思いつつ果たせなかったコルビュジエ作品探訪、今回はサヴォア邸とラ・ロシュ邸を訪れ、両方共に圧倒されっぱなしで、いったい写真を何枚撮ったことやら・・。その造形美は、彼が言っていた「住むための機械」というより、「住むためのオブジェ」のよう。あまりにも自由で開放的な空間は、旧時代への挑戦でもありました。一見大胆なようで、実はこだわり尽くした細部は見ているうちにめまいに似た陶酔感を呼びます。それにしても吹き抜け、傾斜した通路、屋上庭園などはもちろん、間取り（といっていいのだろうか）も多彩で、子供だったらかくれんぼに興じてしまうにちがいありません。どちらも富裕層の邸宅ですが、僕はどちらかというとこじんまりしたラ・ロシュ邸のほうにシンパシーを感じました。コルビュジエは、もともと画家を目指していたらしく、絵も素晴らしく、思わずポスターを沢山買ってしまいました。で、余談です。organが入っているビルですが、25年前に無我夢中で建てたわりにはバウハウス、コルビュジェの片鱗が見えてるような気がしました。もちろん、あくまで自己満足にすぎませんが。</p>
<p>買い付けの方もいろんな成果がありました。少しずつですがアップしてゆきますので、お楽しみに。<br />
<img src="http://www.organ-online.com/info/media/1/20071012-2007_mar_03.jpg" height="428" width="494" align="middle" alt="2007 Mar 03" /><img src="http://www.organ-online.com/info/media/1/20071012-2007_mar_04.jpg" height="420" width="493" align="middle" alt="2007 Mar 04" /></p>
]]></content:encoded>
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		<title>New York Revisited</title>
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		<pubDate>Wed, 20 Dec 2006 08:07:00 +0000</pubDate>
		<dc:creator>organ</dc:creator>
				<category><![CDATA[column]]></category>

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			<content:encoded><![CDATA[<p><img src="http://www.organ-online.com/info/media/1/20071012-2006_NY.jpg" height="564" width="501" align="middle" alt="2006 Ny" /><br />
　ボクにとってのリアルタイムなニューヨークとは、ボブ・ディランのLP『ブロンド・オン・ブロンド』<span class="footnote"><a href="#column28-1" title="  1966年発表されたロック史上初の2枚組アルバムで、彼のフォークからロックへの移行を決定的なものにした。数々の名曲が収録されているが、2枚目のＢ面を全部使った『ローランドの悲しい目の女』がイイ。 " name="column28-1f" id="column28-1f">*1</a></span>だったり、ウディ・アレンの映画『アニー・ホール』<span class="footnote"><a href="#column28-2" title="  1977年公開され、ウディ・アレンを一躍有名にしたNYを舞台のペーソスあふれるラブ・コメディ。ダイアン・キートンのボーイッシュなファションも素敵だった。Da Di Da…。 " name="column28-2f" id="column28-2f">*2</a></span>だったりと、60年代から70年代後半までのイメージを抜け出ていない。アートに触れる今回の旅、といってもジャクソン・ポロックからアンディ・ウォーホルへの流れくらいはかじっていても、それ以降のコンテンポラリーなものはまるで門外漢。ヨゼフ・ボイスと聞いてフィッシング・ベストを思い浮かべるようにかなりミーハー。なので、やはり、まずはお約束、グリニッチ・ヴィレッジへと向かったわけです。ところが20年前、初めてワシントン・スクウェア<span class="footnote"><a href="#column28-3" title="  60年代、ヒッピー達の間で「NYで困ったらワシントン・スクエアへ行け」という言葉があった。ちなみに、TOKYOで困ったら新宿「風月堂」だった。 " name="column28-3f" id="column28-3f">*3</a></span>に立ったときと全然様子が違っている。ドッグ・ランなんかで犬が楽しそうに遊んでいて、プッシャーはもちろん、ストリート・ミュージシャンもいない。実にクリーンなもの。カウンター・カルチャー華やかりし頃の怪しいノリは微塵もない。ま、バーまでも禁煙という今のNY、さもありなん。で、しょうがなくSOHOへ向かい、高級デリ&#8221;Dean &#38; Deluca&#8221;に立ち寄り、カタカナ・ロゴにつられ、オープンしたてのユニクロを覗く。なんだか、日本よりずっとカッコイイ。同じ商品？と思うほど。その後&#8221;bloomingdale&#8217;s&#8221;<span class="footnote"><a href="#column28-4" title="  1972年に創業されたニューヨーカー御用達の高級デパート。従来の百貨店とは違ったセレクトとディスプレーで話題を呼んだ。買い物袋&quot;big brown bag&quot;のロゴは秀逸。" name="column28-4f" id="column28-4f">*4</a></span>、 &#8220;kate spade&#8221;へと、なんのことはないヤッピー・ツアーと化してしまった。というか早くもNYのマジックにかかってしまったようだ。</p>
<p>肝心のアート。MOMAとイサム・ノグチ・ミュージアムへ行きましたとも。</p>
<p>MOMAはいろいろとお腹いっぱい。ノグチ・ミュージアムは思ったより作品数も多くいろんなニュアンスが楽しめました。彼が発見した日本的なるものはとは、やはり異邦人としての視点だとあらためて確認。そしてチェルシーのギャラリー街にはビックリ。なんとその数300位あるらしく、アート・ビジネスの存在を強く実感。日本ってアートはビジネスになるのかな。</p>
<p>追い打ちをかけるように、ちょうどオークション当日の&#8221;PHILIPPS&#8221;でプルーヴェやペリアンの作品を拝見、そしてプライスに仰天。プルーヴェ、ペリアンは、もはや家具ではなくアートなのですか。</p>
<p>　スシを独自のスタイルで全くといっていいほど別物に仕立てる手腕で明らかなように、サンプリングとリ・ミックスに長けた街、ニューヨーク。だからアートにしても、ファションにしてもビジネスのヒントには事欠かない。特に&#8221;JACK SPADE&#8221;の店。小さな店内一杯に、彼の趣味がちりばめられていて、まるでお宅におじゃましたような雰囲気。丁寧に作り込んだお得意のメッセンジャー・バッグ達に混じって鹿の剥製や、プライベートな写真が壁に掛かっていた。ディスプレイというよりも、コラージュしてる感じかな。ガムテープがベタベタ貼られたソファのアイデアはいつか頂きたいもの。</p>
<p>でも、スタッフの対応は、おしなべてクール。といっても、日本的ベッタリ接客が苦手な人にとってはこちらの方がありがたいのかも。そういえば、トライベッカにあるカフェ&#8221;Bubby&#8217;s&#8221;で、大好きな俳優ハーヴェイ・カイテルに遭遇した。実は、5年前のブルータスNY特集で、この店のテラス席でロバート・デニーロと彼がお茶している写真を見て、「絶対行ってやる！」と心に決めていたのだ。でも、まさか本人がいるとは思わなかった。で、気弱なボクはサインもお願いできず、2ｍ離れた席でチェリー・パイとコーヒーを飲みながら必殺の目配せをチラリ。もちろん、何気なくなんだけど、万感の思いを込めて。すると、5、6人の友人と談笑していた彼の目線がボクの目線とガチンコ。ボクは、一瞬にして『タクシー・ドライバー』のジョディ・フォスターになってしまった。彼は、あの優しくも性悪なピンプの目をして、「わかってるよベイビー、はるばる日本からやって来たんだろ」とまちがいなく言っている(ようだった）。視姦され、ヘナヘナになったボクは、彼らが立ち去った後勘定を済ませるとウェイトレスに言った「大好きなハーヴェイ・カイテルに会えて、とてもラッキーだった」と。すると彼女はこう言った「ああ、彼は始終ウチにきてるもの」。</p>
<p>（肝心の買付は、アレキサンダー・ジラルドのテキスタイル、ジョージ・ネルソンのトレイ、ポール・ランドのポスターなどをゲットしました。近々ご紹介します。）</p>
<ul class="footnote">
<li><a href="#column28-1f" name="column28-1" id="column28-1">※1</a>  1966年発表されたロック史上初の2枚組アルバムで、彼のフォークからロックへの移行を決定的なものにした。数々の名曲が収録されているが、2枚目のＢ面を全部使った『ローランドの悲しい目の女』がイイ。 </li>
<li><a href="#column28-2f" name="column28-2" id="column28-2">※2</a>  1977年公開され、ウディ・アレンを一躍有名にしたNYを舞台のペーソスあふれるラブ・コメディ。ダイアン・キートンのボーイッシュなファションも素敵だった。Da Di Da…。 </li>
<li><a href="#column28-3f" name="column28-3" id="column28-3">※3</a>  60年代、ヒッピー達の間で「NYで困ったらワシントン・スクエアへ行け」という言葉があった。ちなみに、TOKYOで困ったら新宿「風月堂」だった。 </li>
<li><a href="#column28-4f" name="column28-4" id="column28-4">※4</a>  1972年に創業されたニューヨーカー御用達の高級デパート。従来の百貨店とは違ったセレクトとディスプレーで話題を呼んだ。買い物袋&#8221;big brown bag&#8221;のロゴは秀逸。</li>
</ul>
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		<title>暮らしの中に、生き続けるデザイン。</title>
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		<pubDate>Sat, 11 Oct 2003 15:32:00 +0000</pubDate>
		<dc:creator>organ</dc:creator>
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			<content:encoded><![CDATA[<p>　今回は、いつもとはひと味違った旅を体験。<br />
朝早くから歩きづめで、夜はホテルに戻り、部屋でその日ゲットしたものを整理して梱<br />
包という、毎度変わり映えのしない買い付けツアーが、コペンハーゲンでの<span style="font-family:sans-serif;">5</span>日間だけは、まるで別天地でした。</p>
<p>岡村邸では、前述したごとく、連日美味しい手料理はモチロン、ご当地ビールから始まり、まろやかなワインを数本空け、締めは、シングル・モルトのスコッチ。それが、ごく当たり前に出てくるんです。別に、ゲストが、お酒飲めるかどーか、多分、関係なく。そんな時、アイス・ボックスは、ステルトンだったり、ワインのシール・カッターはジョージ・ジャンセンだったりと、それらのアイテムは、まるで毎日の岡村邸の日常の「しぐさ」のように普通っぽいんです。</p>
<p><img src="http://www.organ-online.com/info/media/1/20071012-denmark_okamura1.jpg" height="432" width="475" border="0" alt="Denmark Okamura1" style="lightwindow" /><span style="font-size:12pt;"></p>
<p></span>知人の紹介でお世話になったお宅は、建物がなんと、あのアルネ・ヤコブセンの設計。<br />
現在、三代目になる住人は、デンマークに来て<span style="font-family:sans-serif;">35</span>年、現在、椅子や家具のデザイナーと<br />
して活躍されている岡村孝さんご一家。<br />
敷地<span style="font-family:sans-serif;">1000</span>平米、建物だけでも<span style="font-family:sans-serif;">300</span>平米という広さに包まれたその家は、コペンハーゲン空港からほど近い閑静な住宅地にありました。</p>
<p>夕方に着いた僕らを迎えてくれたのは、孝さんの笑顔と、このゲストハウス主宰でもある奥様、恭子さんの、お手製のデンマーク料理。長女の彩さんもキュートな笑顔で出迎えてくれて、「では、お食事にしましょう」と案内していただいたダイニングには<span style="font-family:sans-serif;">10</span>人は座れそうなテーブル、椅子そして壁際のボード類はみんな孝さんのデザイン。高い天井からは低くセッティングされた<span style="font-family:sans-serif;">2</span>つの<span style="font-family:sans-serif;">PH5</span>から明るすぎない、優しい光で食卓を照らします。<br />
そんな空間でいただいた手作り料理の数々、これがまた美味しいのなんのって<span style="font-family:sans-serif;">…</span>。<br />
通常、買い付けの旅では、ろくな夕ご飯を食べない二人は、歓喜の涙。<br />
<img src="http://www.organ-online.com/info/media/1/20071012-denmark_okamura2.jpg" height="220" width="479" border="0" alt="Denmark Okamura2" style="lightwindow" /><br />
ゆったりと夕食をいただいた後、上品な色あいのポット・チェア（！）が並ぶリビングに場所を移し、改めてじっくりとその広いリビングを見渡すと、ヤコブセンがこの家を設計時デザインしたブラケットランプや造り付けのソファ、マントルピース等々、電気のスイッチや細部にいたってもほぼ当時のオリジナルがなにげなく在るではありませんか。まぁ、ほんとになんて素晴らしく羨ましい空間でしょうか。興奮が覚めやりません。アドレナリンが出っぱなしの状態。<br />
会話が進むにつれ、お酒の勢いも手伝って、一見シャイな孝さんがだんだんアグレッシヴに！「モノ売ってるだけじゃなく、オリジナリティを発揮しなきゃ！」みたいな、核心部分の話に及んだところで、僕はあえなくダウン。<br />
<span style="font-family:sans-serif;">12</span>時間の飛行機の疲れのため、ベッドへと直行。「もちろん、<span style="font-family:sans-serif;">organ</span>も<span style="font-family:sans-serif;">“</span>その道<span style="font-family:sans-serif;">”</span>目指してますけど<span style="font-family:sans-serif;">…</span>」と言いたかったけど<span style="font-family:sans-serif;">…</span>。<br />
<img src="http://www.organ-online.com/info/media/1/20071012-denmark_okamura3.jpg" height="433" width="477" border="0" alt="Denmark Okamura3" style="lightwindow" /><span style="font-size:12pt;"><br />
</span><br />
翌日は、早速早朝から買い付け開始。成果は、ぼちぼち。<br />
閉店時間が、異常に早い（<span style="font-family:sans-serif;">5</span>時に閉まる店なんてざら）ため、<span style="font-family:sans-serif;">7</span>時くらいには、岡村邸に戻ると、恭子さんの「お帰りなさい！」の一声で、「ここは一体どこ？状態・・・」（うれしいよね）。なんとなく、ゲットモノの中からコーア・クリントのサファリ・チェアを出すと、「へー、イイじゃない」と、昨夜のキビシかった孝さんとは思えぬ、暖かいお言葉。調子に乗って、あれこれ出すと、「このガラス、だれ？」と、僕らの買い付けに、興味を持ってくれる。<br />
そうこうするうちに、「これ、<span style="font-family:sans-serif;">B&#38;O</span>の<span style="font-family:sans-serif;">60</span>年代のテレビなんだけど・・」と、地下の倉庫から出てくる、出てくるお宝の数々。ナアーンだ、孝さん、持ってるじゃないスカ。</p>
<p><img src="http://www.organ-online.com/info/media/1/20071012-denmark_okamura4.jpg" height="217" width="478" border="0" alt="Denmark Okamura4" style="lightwindow" /><br />
翌々日、コペンハーゲンの町中にある、孝さんの仕事場へお伺いしました。そこは、いわゆる『骨董通り』と呼ばれる、僕らが買い付けのためにウロウロするヴィンテージ・メッカ界隈にありました。<br />
古いビルの中庭を通り抜けた<span style="font-family:sans-serif;">2</span>階にある広いオフィス・スペースには、もうすぐ日本で発売になる木馬（これは、要注目！）を始め、彼のこれまでの作品の数々が、実に居心地良さそうにたたずんでいていました。<br />
そこは、普通想像する「オフィス」だとか「ショールーム」的な固い感じもなく、でも静かにピンとはった、綺麗な空気が流れている仕事場として理想の空間。<br />
孝さんとともに仕事をしている、デンマーク人パートナーのエリックさんも、孝さんといっしょに、丁寧にいろんな事を説明ながら各部屋を案内してくださって（<span style="font-family:sans-serif;">1</span>フロア全てがおふたりのオフィス・スペースなので、本当に広い！そして奥に行けば行くほど濃密度が高かった<span style="font-family:sans-serif;">…</span>）、仕事中にもかかわらず、珍客にいたれりつくせり。僕らといえば、いろんな話をする中で、しっかり刺激と豆知識を仕入れ、ご満悦。本当にありがとうございました。<br />
一室には、<span style="font-family:sans-serif;">60</span>年代後半、孝さんが遙かシベリア鉄道を経てやってきたこの国で、最初に師事した家具の先生が使っていた木工用の手製の道具箱が、大切に残されていました。<br />
職人魂です。</p>
<p><img src="http://www.organ-online.com/info/media/1/20071012-denmark_okamura5.jpg" height="430" width="479" border="0" alt="Denmark Okamura5" style="lightwindow" /></p>
<p>　その後あれよあれよという間に、つごう<span style="font-family:sans-serif;">4</span>泊<span style="font-family:sans-serif;">5</span>日の滞在を終え、僕らは、次なる目的地ヘルシンキへと向かうことになりました。出発の日、買い付けた商品を、いつもは、自力かタクシーでエンヤコラサッと運ぶのに、孝さんが、エリックさんと一緒に郵便局まで自家用車で運んでいただいたり、飛行機までの時間を、オランダ人が入植した古い集落へつれていってくれたりと、この国の歴史をちょっと探訪。<br />
そして、別れの時。それはもう、まるでアノ『ウルルン滞在記』的興奮状態。<br />
異国に暮らす彼らから、今や失われつつある「日本人の心情」を、タップリいただいた気分でした。ヤバイっす、これって。</p>
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		<title>バルチック海は、まだ冬でした。</title>
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		<pubDate>Tue, 29 Apr 2003 15:22:00 +0000</pubDate>
		<dc:creator>organ</dc:creator>
				<category><![CDATA[column]]></category>

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		<description><![CDATA[
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			<content:encoded><![CDATA[<p>いやはや、ある程度予想はしていたものの、やっぱり北欧の春は、まだ寒かった！<br />
<span style="font-family:sans-serif;">4</span>月<span style="font-family:sans-serif;">3</span>日コペンハーゲンは気温<span style="font-family:sans-serif;">3</span>度、風が顔に突き刺さる寒さ。どうしようか迷った<br />
けど、やはり持ってきて良かったフリースと股引。ストックホルムでは雪に見まわれ、<br />
坂が多いこの町で、滑らないようにソロリソロリの買い付けで気は焦るばかり。<br />
でもって、究極はヘルシンキに向かった『シリア・ライン』船上で見た一面氷の海。<br />
なにせ自分の船がヴァージン・アイス（？）をバリバリ割って進むなんて、小学生<br />
の時見た『南極探検隊』の映画以来で、「はるばる来たぜ、バルチック海」な気分<br />
でした。<br />
<img src="http://www.organ-online.com/info/media/1/20071012-_column_image_03sea.jpg" height="166" width="150" border="0" alt=" Column Image 03Sea"  class="leftbox"  /><img src="http://www.organ-online.com/info/media/1/20071012-_column_image_03sea02.jpg" height="160" width="120" border="0" alt=" Column Image 03Sea02"  class="leftbox"/><img src="http://www.organ-online.com/info/media/1/20071012-_column_image_03snow.jpg" height="127" width="160" border="0" alt=" Column Image 03Snow" /><br />
ところで、肝心の買い付けですが、そんな悪条件にもかかわらず、ほぼ目的を達し<br />
ました。詳細は、徐々にアップする各アイテムを楽しみにしていただくとして、ここ<br />
ではほんのさわりだけ。<br />
コペンでは、ウェグナーやヤコブセン、フィン・ユールの椅子、ナナ・ディッツェル<br />
のスツール、パントンの『グローブ・ランプ』など。<br />
ストックホルムでは、スティグ・リンドバーグの陶器類、リサ・ラーソンの動物陶器、<br />
チャーミングな絵本達とファブリックが楽しいトート・バッグなど。<br />
<img src="http://www.organ-online.com/info/media/1/20071012-_column_image_03glass01.jpg" height="126" width="150" border="0" alt=" Column Image 03Glass01"  class="leftbox" /><img src="http://www.organ-online.com/info/media/1/20071012-_column_image_03aaltop.jpg" height="160" width="121" border="0" alt=" Column Image 03Aaltop" /><br />
そして初のヘルシンキでは、カイ・フランクやティモ・サルパネヴァのガラス類、アラビアの陶器、ヌルメスニエミのポット、アルヴァー・アールトのポスター、そして今回のマストだったイルマリ・タピオヴァラの椅子などなど。<br />
<img src="http://www.organ-online.com/info/media/1/20071012-_column_image_03ilmari.jpg" height="160" width="121" border="0" alt=" Column Image 03Ilmari" class="leftbox"/><img src="http://www.organ-online.com/info/media/1/20071012-_column_image_03domus.jpg" height="160" width="120" border="0" alt=" Column Image 03Domus"/><br />
そして、初めてのヘルシンキではプロダクト・デザイナー梅田弘樹氏にすっかりお世話になりました。オススメのトナカイ料理は残念ながら食べれなかったけれど、旧アラビア社屋にあるデザイン大学の学食で一緒に食べたランチの魔か不思議な味だったこと。<br />
なにより、短い時間だったけど、フィンランドを愛し、この地から新しい陶器などのデザインを発信している氏の心意気が伝わってきて、なんだか嬉しくなってしまいました。<br />
よかったら、氏自身のサイト<span style="font-family:sans-serif;"><a href="http://www.studioume.com">www.studioume.com</a></span>にもアクセスしてみてください。</p>
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